フローレンス・ピュー『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019年):「イケジョ」作品のススメ
イケてる女優「イケジョ」のススメ: フローレンス・ピュー 。受け身よりも積極的に。
いつも美しく、輝きを放ち続けるイケてる女性、「イケジョ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『ドント・ウォーリー・ダーリン』の11月11日公開を記念して、本作で、一見完璧な町に夫と住んでいる主婦、アリス・チェンバーズを演じているフローレンス・ピューです!
■心配のないはずの完璧な町で
11月11日公開の『ドント・ウォーリー・ダーリン』は、ハリー・スタイルズ演じる夫のジャックと、夢のように完璧な町「ビクトリー」に住む主婦アリスが主人公。夫は仕事中毒といえど、アリスは幸せな生活を送っていました。
ところがある日、アリスは隣人が赤い服を着た何者かに連れ去られるのを見てしまいます。それをきっかけに、アリスは「ビクトリー」への疑惑を持ちはじめるのですが…?
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■イギリス出身夫婦が住むアメリカ
このアリスに扮しているのが、1996年1月3日、イギリス生まれのフローレンス・ピュー。
物語の舞台となる「ビクトリー」は、アメリカ・カリフォルニア州にある設定ですが、夫役のハリー・スタイルズもイングランド生まれ。イギリス出身の2人がアメリカに住む夫婦役を演じているのも、おもしろいところ。
ですが内容は、完璧な「ビクトリー」がじつは…という、おもしろさとは真逆のサスペンスストーリーです。
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■受け身の主婦よりも
フローレンスが演じるアリスは、夫ジャックに献身的で、じわじわと恐怖に巻き込まれていく「受け身」のイメージのキャラクター。ですが、フローレンス自身が、情熱の国スペインに住んでいたこともあるせいか、自分で自分の人生を切り開いていくような積極的な女性が似合います。
その持ち味が一番発揮されているのが、2019年の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』でしょう。
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■素直に自分に従えば
同作は、ルイーザ・メイ・オルコットの有名な小説『若草物語』が原作。1860年代のアメリカを舞台に、4人姉妹の成長を描いた実写版です。
その中でフローレンスが演じているのは、四女のエイミー。主人公の思慮深い次女ジョー(シアーシャ・ローナン)とは対照的に、明朗活発で感情的なタイプ。ジョーの原稿を燃やしてしまったりと、困った行動を起こしたりしますが、裏を返せば自分の気持ちに素直な性格なのでしょう。
そういう意味で、エイミーのように、素直に自分に従うと、どんな人生の結末が待ち受けているのかがわかるかもしれません。受け身ではない情熱的なフローレンスの表情に注目です。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)