いつも美しく、輝きを放ち続けるイケてる女性、「イケジョ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『パラレル・マザーズ』の公開を記念して、本作で、母親になったばかりの写真家ジャニス役を務めているペネロペ・クルスです!
■同じ日に子どもを産んだ2人の母
現在公開中の『パラレル・マザーズ』は、偶然、同じ日に同じ病院で女の子を出産した2人の母親の姿を、『並行して』描くヒューマンドラマ。
スペインの巨匠、ペドロ・アルモドバル監督がメガホンを取り、自分の娘が実は病院で取り違えられていたかもしれないと、疑問を抱く母親ジャニスを、ペネロペ・クルスが演じています。
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■名匠と抜群のタッグ
ペドロ・アルモドバル監督といえば、スペインのアカデミー賞とも称されるゴヤ賞をはじめ、世界中の主な賞を受賞している大家。息子を亡くした母親の再生を描いた『オール・アバウト・マイ・マザー』(1999年)では、監督と脚本を務め、アカデミー賞外国語映画賞を受賞しています。
ペネロペは、同作で母親を助けるシスターに扮しており、アルモドバル監督との相性は抜群。『パラレル・マザーズ』で演じた母親役で、ヴェネチア国際映画祭最優秀女優賞に輝きました。
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■情熱の国の際立つ情熱
そんなペネロペは、1974年4月28日、スペイン・マドリード州生まれ。やはり生粋のスペイン出身のせいか、情熱的なキャラクターがよく似合います。
そういう意味で、ペネロペの「情熱」が際立つのが『NINE』(2009年)。
本作は、「映像の魔術師」と称される映画監督フェデリコ・フェリーニをモデルにした、映画監督グイドを中心に、彼を取り巻く女性たちとの関係を描いたミュージカルの実写版です。
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■妻と愛人、采配はどちらに?
グイドを演じているのがイギリス出身のダニエル・デイ=ルイス。その妻ルイザは、フランスを代表する女優、マリオン・コティヤールが好演。そして我らがペネロペは、グイドの愛人、カルラとして登場します。
この三角関係を演じる俳優たちは、それぞれのお国柄がにじみ出ているようで、振付師でもあるロブ・マーシャル監督の采配は見事。妻と対照的な愛人を、情感たっぷりに演じるペネロペの演技に注目です。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)