ロバート・レッドフォード『スティング』(1973年):「イケオジ」作品のススメ
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:ロバート・レッドフォード。さらば伝説のアウトロー。
■強盗から詐欺師のコンビへ
主人公が2人いる場合、それぞれのキャラクターが際立ってこそ物語が成立するわけですが、演じる俳優は、1人になっても役を際立たせられる、つまり主演をはれる実力があってこそ。
そのせいか、レッドフォードは、「バディもの」に出演している時が、一番映えるような印象があります。
そこでレッドフォード出演の一番のおすすめ作は、『スティング』(1973年)にしてみました。
実は『明日に向って撃て!』で強盗コンビを組んでいるニューマンとレッドフォードが、『スティング』では、詐欺師として再度コンビを組んでいるのです。
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■アウトローたちの結末は
もちろん「バディもの」には、バディを組む者同士の相性もありますが、「ニューマン&レッドフォード」のコンビを1つとして見てみると、おもしろい発見があるかもしれません。
もし「ニューマン&レッドフォード」の変遷(?)を辿る意味で作品を観るとしたら、時系列に沿って『明日に向かって撃て!』→『スティング』がおすすめ。その理由は、ネタばれになってしまうので詳細は避けますが、前者はアクションシーンが多発、それに比べて後者は、室内のシーンが多いからです。
いずれにせよ、両作品とも、監督はジョージ・ロイ・ヒル。強盗、詐欺師、つまりは「アウトロー」たちが迎える結末に、ヒル監督らしいやさしいまなざしが光ります。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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