キュリー夫人が発見した「ラジウム」から万物の表裏を考える

二度のノーベル賞受賞者の半生を描く『キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱』が10月14日公開。


■善悪のないラジウムの使い方

『キュリー夫人』
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やがて夫妻が発見したラジウムは、癌の治療に役立つ一方、核兵器としても利用されるようになります。本作には、第一次大戦を経験したマリが、自身の発見がきっかけとなってもたらされた結果に、苦悩する場面も登場します。

では、ラジウムは発見されないほうがよかったのか? と問われれば、これまでの歴史も、これからの歴史も、「ノー」と答えるでしょう。

差別と戦いながら、純粋な情熱を傾けた先に見つけたマリのラジウム。つまりラジウムのように、この世に存在する万物には、善悪はなく、それは表裏一体なのかもしれません。善に使うか、悪に使うかは、使える者の選択でいかようにも決まるのです。

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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ

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