アリソン・ジャネイ『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2017年):「イケジョ」作品のススメ

イケてる女優「イケジョ」のススメ:アリソン・ジャネイ。トニー賞4度受賞の「母」。


■主婦と真逆の報道官

アリソン・ジャネイ
(引用:IMDb.com, Inc)

この自信のない主婦スーを演じているアリソン・ジャネイは、1959年11月19日、アメリカ生まれ。1999年から2006年まで、アメリカNBCで放送されたテレビドラマ『ザ・ホワイトハウス』のCJ・クレッグ報道官役で知られ、同役でエミー賞を4回も受賞しています。

クレッグ報道官は、アメリカ政府の方針などを発表する、いわば「ホワイトハウスの顔」。知的でユーモアがあり、堂々とした女性で、スーとは真逆のタイプ。そのまったく違うキャラクターに、それぞれ扮しているアリソンの演技の違いに、注目したいところです。



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■「母」なる者の「育て方」

アリソン・ジャネイ
(引用:IMDb.com, Inc)

そんな芸達者アリソンの、一番のおすすめ出演作は、やはりアリソンがアカデミー賞助演女優賞に輝いた2017年の『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』でしょう。

同作は、実在のフィギュアスケート選手、トーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)の半生を描き、アリソンは、トーニャの母ラヴォナを熱演。トーニャは才能あふれるスケーターでしたが、後にライバル選手を襲撃させる事件を起こし、スケート界から追放されてしまいます。

その背景には、母ラヴォナの存在が鍵に。ラヴォナがトーニャの才能を信じていたのは確かですが、その「育て方」は、「スパルタ」だったのか、単なる「暴力」だったのか。

アリソン演じる「母」の姿から、「育てる」ことについて、思わず考えさせられるでしょう。

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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ

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