無駄遣いする「心のクセ」を逆に利用して、カンタンにお金を貯める方法

「得する行動・損する行動」を知れば、どんどんお金が貯まる可能性が高まります! ファイナンシャルプランナーが解説します。

バーゲン
(Tomwang112/istock/Thinkstock/写真はイメージです)

「今すぐに必要はないんだけど、けっこう安いから買っておこう!」と、モノをついつい買ってしまった経験はありませんか? そして、無駄遣いをしてしまうクセがあるなーって、思ってはいませんか?

この行動は、行動経済学という学問で説明ができます。行動経済学とは、「心のクセ」が考慮された経済学。この考えを上手に応用すると、お金を貯めるヒントが見つかります。



■人間は損をしたくない生き物

たとえば、1/2の確率で2万円もらえるか、1万円を無条件にもらえるか、どちらかを選べと言われると、1円ももらえなくなる可能性より、確実にもらえる1万円を多くの人が選びます。

人は得した喜びよりも、損した悲しみが大きく感じます。1万円得する喜びよりも、1万円損する悲しさは大きく、損するのは誰しも嫌なのです。

行動経済学では、このような、利益を得ることより、損失を生むことのリスクが大きいと考えることを“損失回避”と呼んでいます。

日常生活に目を向けると、バーゲンや条件付きで無料になる商品が魅力的に映るのは、損したくない気持ちが働きすぎて、“そこまで欲しくなくても安かったら買う行動”を起こしやすくなるから。

冷静に考えると“いらないモノ”にお金を使っていることになっています。

心のクセに注意して、バーゲンや条件付き無料など、一見おトクに見えることでは一呼吸。「本当に必要?」「買う価値がある?」と考えなおし、ムダなお金を使わなくて済むようにしましょう。



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■貯金は使ったらダメなもの?

心の中で無意識にお金を仕分けすることを、“メンタルアカウンティング”と呼びます。人は自分の心の中でお金を仕分けする特性があります。

貯金を取り崩して罪悪感にかられたことがあるでしょう。それは、心の中で「貯金は使ったらダメなお金」と仕分けしているからです。「貯金を使うことは悪いことをしている」と感じているのです。

これを生かして、先に貯蓄をすれば「これは貯めておくお金」と心が認識するため、貯金も成功しやすくなります。

また、「旅行用貯金」「ご褒美貯金」と始めから用途を分けたお金は、貯金を取り崩す後ろめたさを感じることはないのでオススメです。


心のクセを逆手にとって、得する人生を歩みましょう!

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(文/fumumu編集部・荒木 千秋

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