アイスを食べる姿が「女性の価値に対する冒涜」 イランで女性のCM出演が禁止に
思わせぶりにアイスを食べる女性を使ったCMが「女性の価値を冒涜」するとして聖職者たちの怒りをかったようです。
女性の権利が広く認められるようになりましたが、宗教の戒律のもとで暮らす女性には、いまだ厳しい現実があるようです。『Mirror』など海外メディアが報じています。
■ヒジャブ着用は義務
イランでは1979年のイラン革命以降、イスラム法に基づいて国が統治されてきました。
そのため、外国人も含めた9歳以上の全女性に対し、ヒジャブ(頭髪を覆うスカーフ)の着用が義務化されています。そして公の場での違反には、風紀警察による厳しい取り締まりが行われます。
そんなイランで放送されたアイスクリームのCMが、聖職者たちの怒りに触れてしまったようです。
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■公序良俗に反する…
騒ぎになったのは、Domino Dairyというイランの企業が販売するマグナムアイスクリームのCM。ヒジャブをゆるくかぶった女性が車を運転し、思わせぶりにアイスクリームを食べる姿が映し出されていました。
このCMに、聖職者たちは激怒。「公序良俗に反する」「女性の価値に対する冒涜」であると、Domino Dairyを訴えるよう当局に求めたのです。
さらに、イランの文化イスラム指導省からイランの芸術・演劇学校に向けて、「ヒジャブと貞操に関するルール」に基づき、今後女性がCMに出演することを禁止するとの通達がなされました。
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