クリス・プラット『ウォンテッド』(2008年):「イケオジ」作品のススメ
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:クリス・プラット。情趣ある引き立て役から。
■味わい深い「やられぶり」
このバリー、『ウォンテッド』では、主人公ウェスリー・ギブソン(ジェームズ・マカヴォイ)の会社の同僚として登場。同作は、平凡な生活を送っていたウェスリーが、実は伝説の暗殺者の息子だったとわかり、父親譲りの才能を開花させていくストーリーですが、何も知らないバリーは、明らかにウェスリーを「下」に見ています。
ところがウェスリーが、ついにいままでのうっぷんを晴らし、バリーに反撃するシーンは見事。笑えるほどスカッとしますが、それもプラットの立派な「やられぶり」があってこそ。「あるもの」が吹っ飛び、反撃されたバリーの「やられぶり」がかなり壮絶なのを物語っています。
こうした「やられぶり」でも強烈な印象を残すプラットは、深みのある演技ができる証拠。だからヒーロー役を演じても、味わい深いキャラクターになるのでしょう。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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