オースティン・バトラー『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年):「イケメン」作品のススメ
アンダー40俳優「イケメン」のススメ:オースティン・バトラー。毒を出した好青年。
■好感度抜群のボーイフレンドが
個人的に、バトラーは、「ヒロインを支える好感度抜群のボーイフレンド」といった役が多いイメージで、『シャーペイのファビュラス・アドベンチャー』(2011年)で、主人公のシャーペイ(アシュレイ・ティスデイル)を助ける学生ペイトンなどが、その最もたる例でした。
ですが、バトラーを作品で見かける度、どこか毒がありそうなのに、それを出し切れないもどかしさを抱えてる印象で、それが解放されたらご本人も楽しいだろうに、と思っていたところ。
度肝を抜かれたのが、2019年の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』です。
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■毒を出した末の汚れ役
本作は、ブラッド・ピットに初のオスカーをもたらしたクエンティン・タランティーノ監督作品として、以前ご紹介していますが、主演のレオナルド・ディカプリオ以外にも、脇を固める若手俳優が粒ぞろいの注目株なのも、さすがタランティーノ監督です。
バトラーは、乗馬が得意なヒッピー、テックス役で出演。しかも少しとぼけた性格で、ペイトンとはほど遠い、明らかな汚れ役を喜々として演じているように見えます。
あのさわやか好青年は、どこか突き抜けたのでしょうか、バトラーの振り切ったテックスは、将来エルヴィスのようになる大物感を漂わせているかもしれません。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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