おうちで映画三昧:「イケオジ」作品のススメ ㉝ホアキン・フェニックス
オーバー40男優「イケオジ」のススメ㉝ホアキン・フェニックス。狂気を解放する表現力
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『カモン カモン』の4月22日公開を記念して、同作に主人公のラジオジャーナリストとして出演しているホアキン・フェニックスです!
■リヴァー・フェニックスの弟
1974年10月28日、アメリカ生まれのホアキン・フェニックスは、1993年に23歳でこの世を去った兄、「リヴァー・フェニックスの弟」としてのイメージが先行したころがありました。
兄のリヴァーが亡くなった時、一緒にいたホアキンは、しばらくショウビズ界から遠のいた時期もありましたが、次第に持ち前の実力を発揮し、名だたる賞を総なめにするまでになった演技派です。
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■圧巻の憎々しい皇帝役
特にその実力を知らしめたのは、2000年の『グラディエーター』。ローマ時代を舞台に、ラッセル・クロウ扮する元将軍の剣闘士が復讐を誓う敵、皇帝コモドゥス役を務め、アカデミー賞助演男優賞などにノミネートされました。
このコモドゥスの憎々しさといったら圧巻で、当時まだ20代だったホアキンの底知れない実力が垣間見えます。人間の極限状態を狂おしいまでに見せる表現力は、あのリヴァー・フェニックスと同じ血を引いているのだと戦慄をおぼえたものでした。