おうちで映画三昧:「イケオジ」作品のススメ ㉑ジェイミー・フォックス
オーバー40男優「イケオジ」のススメ㉑ジェイミー・フォックス。目的を果たすために、寡黙に粛々と
■文句だらけの饒舌さ
この「エレクトロ」は、その名のとおり、もとは優秀な電気技師だったのですが、作業中の事故でヴィランになってしまったキャラクター。
かなり鬱屈した性格で、スパイダーマンを逆恨みするなど、文句ばかりを口にする、ある意味「饒舌」な印象があります。
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■『ジャンゴ 繋がれざる者』とは?
そんな「饒舌」な悪役を演じるジェイミー・フォックスの出演作で一番おすすめなのは、フォックスがタイトルロールを演じている『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012年)です。
同作は、19世紀のアメリカ南部を舞台にしたクエンティン・タランティーノ監督の西部劇。ドイツ人の賞金稼ぎシュルツ(クリストフ・ヴァルツ)に助けられた黒人奴隷ジャンゴ(フォックス)が、人でなしのカルビン(レオナルド・ディカプリオ)が営む農園にいる妻ブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)を、取り返しにいく姿を描いています。
ジェイミー・フォックスといえば、実在した盲目のシンガー、レイ・チャールズに扮した『Ray/レイ』(2004年)で、第77回アカデミー賞主演男優賞に輝いた実力派。エレクトロのような「饒舌」なキャラクターと違って、ジャンゴのように、ひたすら妻を取り戻すというひとつの目的のためだけに、黙々と前に進む「寡黙」なキャラクターも新鮮です。
ストーリーは、タランティーノ監督らしく、単純明快な復讐劇ですが、実に粛々と復讐をとげていくフォックスのジャンゴは圧巻。胸のすく思いがすること、間違いありません。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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