おうちで映画三昧:「イケオジ」作品のススメ ⑳アルフレッド・モリーナ
オーバー40男優「イケオジ」のススメ⑳アルフレッド・モリーナ。目力で語る壮絶さ
■目力でわかる「善人」の姿
このドック・オク、もとは妻思いのやさしい研究者でした。ヴィランになる前のドック・オクが、妻に向けるやさしいまなざしは、とても自愛に満ちています。
それを確認できるのが、04年の『スパイダーマン2』。ほんの数秒のシーンですが、目力だけでドック・オクの「もとは善人」だとわかる演技力の高さは、1953年5月24日生まれ、イギリス出身のアルフレッド・モリーナだからこそといえるでしょう。
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■『プリック・アップ』とは?
そのアルフレッド・モリーナの出演作で一番のおすすめは、『プリック・アップ』(1987年)です。
こちらも古い作品ですが、1960年代のロンドンを舞台に、実在の劇作家ジョー・オートン(ゲイリー・オールドマン)と、その恋人ケネス・ハリウェル(モリーナ)の出会いから別れまでを描いているので、いま観ても色あせません。
同性愛が罪だとされた時代に、恋人同士だったオートンとハリウェル。モリーナ演じるハリウェルの「目で訴える」演技を見ていると、壮絶な結末を迎える2人の関係に、思わず納得。
あの鋭い眼光から、「もとは善人」の希望を探してみたくなるはずです。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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