おうちで映画三昧:「イケオジ」作品のススメ ⑬ジム・キャリー
オーバー40男優「イケオジ」のススメ⑬ジム・キャリー。虚構に真実を見出すコメディアン
■顔芸が見事なコメディアン
ジム・キャリーといえば、元は顔芸を得意とするコメディアン。そのコメディセンスを存分に生かして主演した『エース・ベンチュラ』『マスク』(共に1994年)は大ヒットし、コメディ俳優としての地位を確実なものにしたといわれています。
そうすると、ジム・キャリーについ求めてしまうのは、「おもしろさ」になりますが、その「おもしろさ」がほろりとする感動を呼ぶのが、『マジェスティック』なのです。
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■虚構に潜む真の「おもしろさ」
『マジェスティック』は、「堂々とした」という意味を持ちますが、本作の中では、ルークの父親が営む映画館の名前として登場します。
ルークに間違えられたピーターは、元は脚本家で、いわば虚構を生み出すのが仕事。ですが、今度は自分が別人に成りすます虚構を演じることになるのです。
勘違いは、「おもしろさ」を引き起こす定番のひとつですが、本編ではその虚構という「おもしろさ」が、真の希望へと繋がっていくところに、本当のおもしろさがあるのでしょう。
1962年1月17日生まれのジム・キャリーが、ちょうどイケオジとしての円熟味を増した時に撮影された本作。虚構の中に真実を見出す、真の「おもしろさ」を備えたコメディアンならではの名演が光るおすすめ作です。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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