『親愛なるエヴァン・ハンセンへ』が伝える、嘘と真実の向き合い方とは
『親愛なるエヴァン・ハンセンへ』つまり「親愛なるエヴァン・ハンセンへ」からはじまる手紙がもたらすものは?
■自殺した嘘の「親友」を生む
つまりコナーの両親は、その手紙をコナーがエヴァン宛に書いたもので、エヴァンが息子の親友だったと思い込んでいたのでした。
そしてエヴァンは、ついコナーとは親友だったと嘘をついてしまい、そのエピソードがSNSで拡散されていくのですが…?
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■はたして嘘と真実は?
今回の実写版では、ミュージカル版で初代エヴァンを演じたベン・プラットが続投。同役で、2017年トニー賞主演男優賞を受賞したプラットですから、その安定したエヴァン像は健在。
嘘が嘘を呼び、やがて真実と向き合わざるをえなくなるエヴァンは、まさに私たちひとりひとりにも当てはまる姿だといえます。
嘘をつくことが、いいのか悪いのか。善なのか悪なのか。多様性が叫ばれる世界で、真実を語ることは、はたして正義なのか。
他人はごまかせても、一生ごまかせないのは自分です。その真実の自分とともに生きていくには、どうするのが一番「やさしい」のか、本作にそのヒントが隠れているような気がします。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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