おうちで映画三昧:「イケオジ」作品のススメ ⑤ユアン・マクレガー
オーバー40男優「イケオジ」のススメ⑤ユアン・マクレガー。善人も悪人も、何でもこなす器用すぎる芸達者
■器用すぎる芸達者
このホルストンは、1990年に57歳でこの世を去りますが、活躍した時代を象徴するかのように、ドラッグにまみれた人生だったとされています。
かと思えば、『スター・ウォーズ』シリーズのオビ=ワン・ケノービのように、清廉潔白な「正義の人」も飄々と演じるユアン。
つまりユアン・マクレガーという人は、あまりにも芸達者すぎるので、おすすめ作品を1本に絞るのは、相当難しいのです。
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■ロックスター役で真骨頂発揮
実はこの記事を書くにあたって、本気で1ヶ月悩んだのですが(長い)、『ベルベット・ゴールドマイン』(1998年)を、おすすめの1本にしました。
舞台はグラムロックが流行した1970年代で、ユアンが演じるのはカート・ワイルドというロックスター役! かなり古い作品ですが、ロングヘアでロックをシャウトするユアンは、どう見ても当時の退廃的なロックスターで、あまりのなりきりぶりは、まさに感動です。
同時に、カートと、ジョナサン・リース=マイヤーズ演じるロックスターのブライアン、クリスチャン・ベール扮する新聞記者アーサーとの絶妙な関係が描かれていくのですが、こちらもユアンの芸達者ぶりが発揮されていて、つくづく感心せずにはいられません。
つまり善人も悪人も、エリートも庶民も、果ては性別を超えたジェンダーレスもどんな役でも軽々とこなしてしまう器用さが、月並みすぎるいい方ですが、ユアン・マクレガー最大の魅力なのでしょう。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)- 1
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