おうちで映画三昧のススメ:『マイ・プライベート・アイダホ』
リヴァー・フェニックスの幻の作品『マイ・プライベート・アイダホ』で、報われない思いの行方を探る
現在、東京と大阪で「レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)」が開催中。応援の意を込めて、LGBTQ関連のおすすめ映画をご紹介しています。
前回は、レオナルド・ディカプリオにファンレターを送った経験をヒントに製作したという、グザヴィエ・ドラン監督の『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』でした。今回もまたレオつながりで、『マイ・プライベート・アイダホ』です。
■永遠の23歳、リヴァー・フェニックス
『マイ・プライベート・アイダホ』が、なぜレオナルド・ディカプリオつながりかというと、10代のレオは、「ポスト・リヴァー・フェニックス」と称されていた時期があったから。
いまでこそ唯一無二のオスカー俳優「レオナルド・ディカプリオ」ですが、1993年に23歳の若さで亡くなった人気俳優、リヴァー・フェニックスの後に続く、次世代俳優と期待されていたのです。
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■難病を抱えた男娼役
そのリヴァー・フェニックスが、亡くなる2年前の1991年に公開されたのが、『マイ・プライベート・アイダホ』。
リヴァーは、孤児として育った男娼で、ナルコレプシー(突然眠ってしまう睡眠障害)を抱えている難しいキャラクター、マイクを熱演。そして、市長の息子でありながら、同じく男娼として生きる仲間のスコット(キアヌ・リーブス)に思いを寄せています。
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