まぶしくないピュアさがいい 『スキップとローファー』で心ほっこり
青春ラブストーリーに「ウッ」となる方にこそ、読んでいただきたい『スキップとローファー』。その魅力をお伝えします。
■ゆるっと応援したくなる美津未の恋
少女漫画でありますから、もちろん胸がときめく恋愛も見どころのひとつです。お相手はお顔立ちよし、社交性ありのモテモテ志摩聡介(しま そうすけ)。
“地方から上京してきた純粋な主人公”と、“東京のハイセンスイケメン”の組み合わせ。
心がスレていない主人公に「こんなに瞳が澄んでいる子…初めて会った…」とイケメンがはじめての恋心に気づいたり、洗練された都会ボーイに「こんなにかっこいい子…緊張しちゃう…」と主人公がドキドキソワソワしたり…は、まったくしません。
「おはよう」「おはよう」と言い合ったり、元気がなさそうな聡介に「やっぱ志摩くん元気ないから3つあげる!」と地元のお土産を渡したり、それぞれが自分の内面と向き合ったり。
自分の人生を生きながら、美津未と聡介は徐々に人と人との関わりを深めていきます。
恋して! トラブルがあって! 解決して! ときめいて! ゴールイン! のわかりやすい展開ではありません。ただ、そこがいい。まるで親戚の子のリアルな気持ちの変化を見ているようで、ゆるっと「美津未の恋、うまくいくといいねぇ」と応援したくなるのです。
『スキップとローファー』、2021年8月時点で5巻まで発売中です。
キラキラ青春ラブストーリーに抵抗がある方も、ぜひお手に取ってみてください。
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(文/fumumu編集部・くまのなな)- 1
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