田代万里生×新納慎也、再び! 進化するミュージカル『スリル・ミー』
日本初演から10年、オリジナルキャストが復活! 3ペアそれぞれの違いも見逃せないミュージカル『スリル・ミー』
1924年、アメリカ・シカゴで、少年誘拐殺人事件を起こした男性2人をモデルにしたミュージカル『スリル・ミー』が、4月1日から、東京芸術劇場で上演されます。
2011年に日本初演を迎えた本作は、今回で上演10周年。この記念すべき公演に、日本オリジナルキャストの田代万里生さんと、新納慎也さんのペアが、復活することになりました。
10年の時を経て、お2人の起こす化学反応は、どう変化するか予測してみましょう。
■「レオポルド・ローブ事件」が…
ミュージカル『スリル・ミー』のモチーフとなったのは、1924年に起きた「レオポルド・ローブ事件」です。
当時、シカゴ大学の学生だったネイサン・レオポルドと、リチャード・ローブが、ボビー・フランクス少年を誘拐、殺害。2人は、共に法律を学ぶ優秀な学生で、何ひとつ不自由のない家庭で育ったにもかかわらず、ただスリルを味わいたいがためだけに、犯罪に手を染めたといわれています。
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■ミュージカル『スリル・ミー』に
レオポルドとローブが、いかにして事件を起こすことになったのか。その緻密なプロセスを、ステファン・ドルギノフがミュージカルとして描いたのが本作です。
2003年にニューヨークで初演されたステファン・ドルギノフのオリジナル版には、モデルとなった“ネイサン”と“リチャード”の名前がそのまま出てきますが、日本版では、“私”と“彼”という普遍的な形で登場します。
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