11月27日の公開から1週間で、全国映画動員ランキング(興行通信社)の第4位に躍り出た『10万分の1』。
女優の平祐奈さんが、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病に侵された女子高生を演じ、EXILE/GENERATIONSの白濱亜嵐さんが、彼女を見守る恋人役を務めています。
劇中お2人はこの難病と、どのように向き合っているのでしょうか?
■「10万分の1」の確率でかかる難病
本作は、累計発行部数120万部を誇る、宮坂香帆さんによる同名コミックの実写版。「10万分の1」の確率でしか起こらないとされるALSを患ってしまった桜木莉乃(平さん)と、恋人の桐谷蓮(白濱さん)が、2人でこの難病に立ち向かっていく姿を描いています。
莉乃と蓮の愛を主軸にしながらも、難しい病をもテーマにしている本作は、ただのラブストーリーではなく、ヒューマンドラマとしての重厚さも発揮。12月6日には、「大ヒット御礼舞台挨拶」も行なわれるほど、多くの人たちの共感を呼んでいます。
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■足がだんだん動かなくなっていくALS
たとえば、ふだん私たちは、「よし、右手を動かすぞ!」と意気込まずとも、何気なく右手を動かしています。それは私たちの脳が、「右手を動かして!」という命令を出すと、その命令が神経を通って右手の筋肉に伝わり、結果、右手が動いているのです。
ですが、神経が障害を受けると、脳からの命令が筋肉に伝わらなくなってしまい、筋肉は徐々に動かなくなっていきます。ALSは、こうした筋肉がやせ細っていく病気で、確実な治療法もまだ確立されていません。
平さん演じる莉乃も、足が動かなくなってしまう違和感を覚えます。そして、自身がALSという難病にかかったと知り、白濱さん扮する、やっと両想いになったばかりの恋人・蓮に迷惑をかけまいと、別れを決意するのですが…。
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