川村エミコ、イジメ受ける中学生活で心の支えとなったKinKi Kidsの存在
先月、自身初のエッセイ集『わたしもかわいく生まれたかったな』を上梓した川村エミコさんにインタビュー!
■よりどころとなる「好き」を見つけるには
――「心を逃す」という考え方は当時からお持ちだったのですか?
川村:当時はそのように考えていたわけではなくて、自然とそうしていました。今思えばそうだったなと。心もタフだったのかもしれません。
公文のときは公文の課題に没頭できるタイプで、大人になってからもバイトに行くまではすごく行きたくないんだけど、行ったら過酷でも楽しめちゃう。昔からその気質があったので、ネガティブだったけど良い性格だったと思います。
――辛いことを忘れられるくらい夢中になって没頭できるものを、まだ見つけられていない人もいるのかなと思います。川村さんはいろいろな「好き」を上手く見つけてきたわけですが、どうやって「好き」を見つけることができると思いますか?
川村:素通りしてしまうのか、しないのかは自分次第で、感度が良くなることが大事なのかなと思います。食べることが大好きな人は多いと思うんですけど、それでいいんだと思います。
この食べ物は美味しいな、これはどんなところで作っているんだろうな、どんな人が作っているんだろうなっていう、食べ物から始まる探究心。場所に興味をもつのか、人に興味をもつのか、自分が興味を持つのはどこなのかから、「好き」は始まるのかなって思います。
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■KinKi Kidsとの出会い
――そんな川村さんの心のよりどころの一つがKinKi Kidsさん。僕も大好きで、母と一緒にファンクラブに入って、コンサートにも毎年行っていました。とても魅力的ですよね。最初にお二人を好きになったのは何がきっかけなのですか?
川村:当時、Hちゃんって子がKinKi Kidsさんのコンサートに行けなくなって、一緒に行くはずだったJちゃんが他に一緒に行く子を探していたんです。その流れで、私は5人目くらいで誘われて(笑)。
KinKi Kidsさんのことはあまり知らなかったのですが、友達作りのチャンスだと思って「すごい好き!」と言って、手をあげました。とりあえず『Myojo』と『POTATE』と『Duet』を買って、「光一くんは元旦が誕生日、剛くんは4月10日ですね」とめっちゃ勉強しました。
そして、横浜アリーナのコンサートです。まだデビュー前で「ホンマに頼りにしてまっせ」って歌ってるときで、まだ持ち曲も少なかったので、光一くんが尾崎豊さんの『I LOVE YOU』を歌ったんですけど(※)、「私をみてる!」と思って(笑)。そこからKinKi Kidsさんが大好きになりました。
思春期のときって、「ファンじゃなきゃコンサートにも行っちゃいけない」ってシビアな空気があるけど、そんなの関係なく、何でも行ってみるものだなと思いました。ちょっと知らないくらいで躊躇するんじゃなくて、「みんな好きでいいのよ!」と思います。それで今でもJちゃんとはお友達なので、KinKi Kidsさまさまです。
(※ ファンの皆様からご指摘いただいたのですが、『I LOVE YOU』を歌ったのは剛さんとのことです。ご指摘ありがとうございました!)