白人の警察官に拘束され、黒人男性のジョージ・フロイドさんが死亡した事件がトリガーとなり、現在抗議デモが暴徒化するなど大きな騒ぎとなっているアメリカ。
日本企業である「任天堂」の直営店「Nintendo NY」も暴徒化した人々から略奪に遭ったことがわかりました。
■任天堂までもが被害に
被害に遭った「Nintendo NY」は、3月中旬ごろから新型コロナウイルスの影響で休業を続けていた店舗。ニューヨークの感染拡大が止まらない為、未だ再オープンの兆しが見えない中今回のデモに遭遇してしまい、通りに面したガラス窓が破壊されてしまったとのこと。
商品も一部盗まれてしまったことがわかりました。
現地メディアは無惨に割られた大きなガラス窓と警備をする警官の写真を次々と掲載し、暴徒化した民衆の危険ぶりを伝えています。
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■略奪したいだけ?
現在、アメリカでは多くの人々がデモ活動に乗じて略奪や襲撃を繰り返しており、サルバトーレ・フェラガモやルイ・ヴィトンをはじめとする高級ブランドや家電量販店そして個人の飲食店など、デモ活動とは無関係の店舗が次々と被害を訴えています。
大都市では夜間外出禁止令が発動され大きな混乱を見せている中、一部SNSでは「ヴィトンからカバンパクってきた!」「エルメスだと換金率がいいぞ!」と英語ではない言語で投稿する人が現れ、有名ブランドから商品を略奪し歓声を上げる動画が出回っていることから本来の「抗議活動」をしていた人々とは異なる層が扇動しているのではないか、という憶測も浮上しました。
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■被害者の弟も「やめて」と訴え
そして6月1日(現地時間)、被害者のジョージさんの弟であるテレンス・フロイドさんは兄が死亡した現場を訪れ「そんなことをしても、私の兄は帰ってこない」とコメント。
各地で発生している暴力的なデモに苦言を呈し、「皆が怒る気持ちは分かるが、私が感じている怒りはそれ以上だ。しかし私はここで暴れることも、破壊活動をすることもしていない」「(このような暴力行為は)何もしていないのと同じだ」と訴えています。
SNSでもこうした略奪に疑問を持つユーザーが増えており様々な議論が飛び交っている昨今。日系企業や店舗にも被害が拡大する中、物事の表面のみならず真意を見極める目がこれからも必要になってくるのかもしれません。
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(文/fumumu編集部・AKO)