後妻業、国際ロマンス詐欺など、「結婚」にまつわる詐欺が頻繁に報告される昨今。中国にて、妻の「全て」がウソだったという悲しい事件発生しました。
名前や年齢の他、彼女の友人だと自称していた人まで何一つ本当のことが無かった壮大な詐欺事件に、被害者の男性が悲痛な声をあげています。
■マッチングアプリで出会い
現地メディアの報道によると、被害者の男性・東さん(仮名)が「萱ちゃん」と名乗る女性と出会ったキッカケはマッチングアプリ。気の合う二人はとんとん拍子で交際に至りましたが、なんと一ヵ月後に女性側から「妊娠した」と報告されたため、同居に至ったと振り返りました。
その数か月後、東さんは入籍の準備を行いますが、「実家の土地が聴取されるから、今結婚で戸籍を動かしたら補助金がもらえなくなってしまう。入籍は専門の人にやってもらうから、私に任せてくれない?」と言われてしまったそう。
当時の東さんは恋心からか、何の疑いもなく承諾してしまったと語っています。
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■わがままな妻が家出
交際期間中、「萱ちゃん」は東さんに対し何度も金銭の授受を要求しました。東さんも東さんで、一度に数万人民元を手渡すなど、彼女のわがままに答え続けていたのです。
その後「流産した」と言われましたが、彼は盛大な結婚式を開催。それから1年は結婚生活を営んでいたところ、ある日お金のことを追求したころから喧嘩になり、彼女は家を出て行ってしまいます。
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■本物の身分証が出現
妻が家に居ない間、東さんは自宅で一枚の身分証を発見。そこに映っていたのは紛れもなく妻でしたが、年齢、出身地、そして聞いていた名前すら異なる情報が書かれていたそう。この時点で「萱ちゃん」は東さんに約84万人民元(約1300万円)の借金をしていました。
流石に怪しいと思ったのか、警察に通報、調査を行ったところなんと彼女は既に結婚歴があり、披露宴に来た十数人の友人、及び親族と名乗る人々は金で雇った劇団員であることが判明。2歳の息子もいるのだとか。
現在は東さん以外にも被害者が複数人いると判明しており、「萱ちゃん」は結婚詐欺師として逮捕されたことがわかりました。
やり手の詐欺師に人の心などないのかもしれません。
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(文/fumumu編集部・AKO)