お金がないから娘を幼稚園に2年間預けっぱなし…そんな驚きの事件が近日、中国にて報道されました。
複雑な家庭事情を抱えながらも、園長先生と共に毎日を過ごす女児。何故両親は娘を放置したのでしょうか。
■1年間お迎えが来ない…
事件が起こったのは中国・重慶。この幼稚園に入園して2年となる6歳の女の子は、なんとここ1年間衣食住を全て園に頼っているとのこと。
両親は昨年の4月から学費を支払っていない上、ずっとお迎えに来ないとのことで可哀想に思った園長が面倒を見ていると報道されました。
園長は当初、この子の父親の身振りからして、彼は事業で成功している人だと思っていたそう。また、「会社の資金繰りがうまく行かなくて学費を滞納しているのかと思ったら、突然娘を放置して蒸発したんです…」と供述しています。
■学費も1年間滞納中
父親が滞納している学費は現在約3万人民元(約45万円)。調査によると、女の子の父親は元妻と離婚後、再婚し新しい家庭を作った様子。
しかし、会社の経営が立ち行かず、借金で首が回らなくなったからか新しい妻とも別居状態に。ついには自身の生活費まで払うことが出来なくなった為、幼稚園に娘を放置したという事実が発覚しています。
園長は女の子の継母にも連絡をしてみたそうですが、明るい返事はもらえなかったとため息をつきました。一方、なんとか連絡がついた実の母は「私もいっぱいいっぱいなので育てることが出来ない」とお迎え、及び支払いを拒否したのだとか。
園長は「この子の為にも早く迎えに来てあげて欲しい。そして学費もいい加減支払って欲しい」と話しています。
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■国に頼ってみるものの…
長らく学費を滞納し、我が子を他人の好意で預かってもらっている父親は、ついにこの状況を警察に報告し、「国が問題を解決してくれないか」と相談しているとのこと。
彼自身は「早く子供を取り戻したい」と話しているそうですが、長年の放置によって女の子に生まれた心の傷は計り知れません。一日でも早く迎えに来てあげてほしいものの、彼女の未来には疑問が残ったままでしょうね…。
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(文/fumumu編集部・AKO)