新型コロナウイルス(COVID-19)の流行で、長らくマスク不足に陥っている日本。後々政府からガーゼマスクが届けられますが、それでも足りない、または安心できないという方も多いでしょう。
しかし、そんな政策の裏で業者が続々と溜め込んでいた使い捨てマスクを売り出しているのも事実。中でも防疫が成功していると言っても過言ではない「台湾産」のマスクに対し、本国の人々から警告が寄せられています。
■Made in Taiwanマスクは偽物!?
近日「Made in Taiwan」のサージカルマスクが日本市場に出回っている…そんな知らせを聞いた台湾メディアやSNSユーザーが、「台湾政府は6月までマスクの国外輸出を禁止しているのに、何故日本の市場に出回っているのか」と疑問の声をあげています。
そもそも、台湾政府は2月より国民需要に対応するためサージカルマスクの輸出を停止中。現在は生産枚数に余裕ができた為、国から諸外国の医療従事者に「寄付」する形で送られている物以外、一般市民が手に入れることは不可能です。
台湾国民が海外在住の親族に送付できる枚数も30枚と厳しい制限が課されている中、日本市場にて大量に出回っているのはおかしな話。
現在購入することが出来る「Made in Taiwan」のサージカルマスクは全て「偽物」だということです。
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■実は中国製だった
では、その偽物たちはどこからやってくるのか? 現地メディアの報道では、そのほとんどが中国・深センから流れてくるものだと説明されました。
ツイッターや中国版ツイッター・Weiboでは、中国のマスク業者が「Made in Taiwanと刻印を入れることは可能か?」と工場に連絡を取っている書面やメール画面が流出しており、様々な憶測を呼んでいます。
なんでも、台湾製ということにしておいた方が高値で売れる確率が高いとのこと。
これらの偽物マスクは「カットフィルター付き」と謳いながら花粉やホコリなどをカットする機能はあれど、ウイルス耐性は全く無いに等しいためSNSでも「買わないでください!」といった注意喚起が流れている状態です。
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■文字情報に惑わされないで
このとんでもない詐欺行為に対し、台湾のネットユーザーからは「現在ネットや店頭で買えるものは全て偽物だと思ってもいい」「衛生面にも疑問がある上にウイルスも防げない。買っても無駄」「今は自由に販売できないはず。日本の皆さん騙されないで~!」などの声が続出。
「台湾政府は2020年6月末までサージカルマスクの輸出を禁じているので注意してほしい」といった意見も寄せられています。
こんな物まで偽物を産み出そうとする業者には呆れるばかり。現在怪しいマスクが多数「薬局ではないお店」に出回ってる状況が見受けられますが、私たちの健康を守るための物であるからこそ、しばらくは購入にも注意が必要なのかもしれません。
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(文/fumumu編集部・AKO)