LGBTの存在が周知されるようになってきて、トランスジェンダーの人や、性自認が男性・女性とはっきりしないXジェンダーの人など、多様な人が存在することが見えつつあります。
こうした中で、LGBT等の間では、「女性らしさ」「男性らしさ」という言葉に注意し、多様性を認めていこうという動きが見えます。
そこで、注意したい「女性らしさ」「男性らしさ」という表現について、詳しく話を聞いてみました。
①好きな色・物は自由
「学校では、男の子は青、女の子は赤となんとなく分けられてきたように思います。これが男女を分ける必要があって、たまたま青、赤をその時に用いた…という状況なら良いのですが…。
男の子といえば青、女の子といえば赤、というのは押し付けだと思います。学校でも、赤が好きな男の子というのは一定数いたと思いましたし、青が好きな女の子も一定数いたはずです。
最近はランドセルのカラーバリエーションも増えてきていますが、子供が『性別に似つかわしくない色を選んだ』として、ダメだと違う色のものを買ったり…そういうのがなくなるといいなと思います。
おもちゃも、女の子がパズルや鬼ごっこ、カードゲームなど、いわゆる『男らしい』ものを好む子もいるので、女の子だからお人形を…という決めつけがなくなるといいですね」(20代・女性)
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②かっこいいなどのステレオタイプ
「男は女々しくてはいけない、泣いてはいけないって誰が決めたのでしょうか。男性の自殺は仕事絡みが圧倒的に多いと言われていますが、私はこういう固定観念によって、男性が家庭でも悩みを打ち明けることができず、また、辛くても家庭を支えるために無理をしてダメになってしまうのではないかと考えています。
女性も、おしとやかに、男性を立てて、愛嬌良いのが女の心構え…のような言われ方をよくしますが、別に女性の方が働く能力があるなら、男性をぐいぐい引っ張ってもいいんじゃないかなと思います。
男性ならこう、女性ならこうって、その人たちの生き方を狭めますよね」(20代・女性)
③化粧や筋トレ
「男性がお化粧をしていると『男のくせに』ってなるし、スキンケアしてるっていうと『ええ、男じゃん』っていう反応になることが多いと思います。
逆に、女性がボディビルダーばりに筋トレをしていると、『女のなのに…』と『何をしてるの?』という反応もよく見られます。
別にどういう人と付き合いたいとかは個人の自由ですが、化粧やスキンケア、筋トレも個人の自由で、『男だからすべきではない』『女だからすべきではない』と制限されるのは違うと思います」(20代・女性)
多様性を認めていこうという今、社会が変化しつつあるように感じます。
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(文/fumumu編集部・fumumu編集部)