アセクシャルを自認していても…デミセクシャルの可能性がある理由

アセクシャルだと思っていても、デミセクシャルだった…と言うことが多々あるそうです。

ハートの風船
(vencavolrab/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

恋愛感情や他者への性的惹かれがないアセクシャルを自認していても、ある時、特別な絆等を感じる人にだけ恋愛感情等を抱くデミセクシャルであることに気づく人が一定数います。

fumumu取材班は、詳しく話を聞いてみました。



①人を好きになる可能性はある

「デミセクシャルも恋愛感情を持ちにくいとされています。なぜなら、特別な相手にしか恋愛感情を持たないからです。


だから、人に恋愛感情を抱かないアセクシャルだと思っていても、“たまたま、今まで好きになる人と巡り合わなかっただけ”で、ある時、誰かに対して恋に落ちて、『あれ、自分ってデミセクシャルの方だったんだ』と気づくこともあるんです。


あるいは、デミセクシャルですらなくて、人に惚れにくいタイプだった…なんていうこともあるかもしれません。だからアセクシャルの人って、自分はそうだと思っていても、『“確実に”私はアセクシャル』って言いにくいんですよね」(50代・女性)



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②愛情以外の感情に気づきにくい?

「恋愛感情とは何か、愛情とは何かってとても難しいですよね。アセクシャルには恋愛感情はなくとも愛情はあるので、とても大切にしている人に対して、愛情で接していることはよくあると思います。その結果として、交際ないし結婚するアセクシャルも、一定数います。


こうした人は、愛情のつもりで接していて、実は恋愛感情的なものも混ざっていることに気づかない可能性があると思うんです。


性的欲求を抱かないため、他の女性と関係性を築くことを気にしないアセクシャルもいますが、例えば、彼が他の女性といるだけで快く思わないのが、嫉妬からなのか単なる他の女性と過ちがあるのではないか…など恋愛感情ではない単なる心配なのか、区別がついていないことがあると感じます」(40代・女性)



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③結婚して数年の旦那に恋

「自分はアセクシャルだと思っていました。結婚願望はあったので、33歳の時に婚活し結婚。


今の旦那さんとは数年間、夫婦生活をしています。アセクシャルならパートナーと事前に相談することもあると思いますが、私の場合は自分自身、結婚するわけだし…と考えていたので、夜の関係も築いています。


結婚して3年くらいだったでしょうか。突然、感じたことのない感情の渦に飲まれたのです。仕事で帰ってくるのが遅いのが寂しい、飲み会で何か起きていないかと不安、会って抱きしめて安心したい…。アセクシャルだからなんですかね、突然の強すぎるコントロールの効かない感情に悩んだ時間もありました。


論文を漁り、自分が旦那に恋をしたことに気づきました。旦那という生涯を数年寄り添ってきた相手、きっと自分はデミセクシャルなのでしょう」(40代・女性)


自認は変わることがあります。自分が信じてきたセクシャルマイノリティと違うこと、あるいは変わったことに気がついた時、戸惑いを覚える人も多いと思いますが…。

整理しながら、新しい自分のセクシャルマイノリティを受け入れていきたいですね。

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(文/fumumu編集部・fumumu編集部

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