やり場のない悲しみと苦しみ… 学生生活最後の日に思ったこと
2月27日、安倍総理は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全国全ての小中学校、高校などに対し、3月2日から春休みまで臨時休校を行うように要請しました。
新型コロナウイルスの感染拡大防止を受け、卒業式を中止にする学校が相次いでいます。図らずも、2月28日が学校生活最後の日になってしまった学生も。
fumumu取材班が、話を聞きました。
①混乱の中、記憶が曖昧だけど…
「臨時休校要請翌日の2月28日が、学校生活最後の日になってしまいました。
その日は、県内初の新型コロナウイルス感染者が出てから登校を自粛していた生徒も登校し、久しぶりに教室が賑わいました。でも、授業の途中で発熱&早退した生徒が出てしまい…一気に戦々恐々とした雰囲気に。混乱の中、授業どころではなくなり、泣き出す生徒までいました。
学校生活最終日の記憶は曖昧なのですが、あまりにもショックが大きくて。逆に辛くなるだけなので、思い出さないようにしている自分もいます」(10代・女性)
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②卒業式に告白するつもりだった
「私の初恋は、始まる前に終わりました。告白するつもりだった卒業式が、なくなってしまったので…。
私が好きになったのは、一つ年上の先輩です。体育祭の時の団長姿を見て、一目惚れしました。でも、フラれて気まずくなってしまうのが怖くて…学校生活最後の日、卒業式後に思いを伝えるつもりでいました。
先輩の連絡先を私は知りません。噂では、春から進学のため上京すると聞きました。なぜもっと早く告白しなかったのだろう…。悔やんでも悔みきれない悔しさでいっぱいです」(10代・女性)
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③これで終わりなんて信じられない
「『もう、学校にいてはいけないの。早く、帰りなさい』と、先生から涙ながらに帰宅を促されたものの、私たちはその場を動くことができませんでした。
帰ったら、これで終わってしまうかもしれない…と、みんな薄々思っていたから。
休校が始まった今でもまだ、朝起きる度に、全部夢だったのではないかと思うんです」(10代・女性)
新型コロナウイルスパニックは、まだ終わっていません。
感染拡大防止はもちろん、子どもの心のケアも、保護者にとっては急務になりそうです。
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(文/fumumu編集部・志都)