笑って泣ける! アカデミー賞ノミネート作品『ジョジョ・ラビット』を観てきた

第二次世界大戦中のドイツに住む少年が主人公の映画『ジョジョ・ラビット』。その映画の魅力とは?


■登場人物が愛くるしい

そして、この魅力の1つは映画に出てくる登場人物たち。まずは、主人公のジョジョ! くるくる巻き毛の金髪の頭にブルーの大きな瞳を魅せるジョジョはとってもかわいい!

ジョジョを演じるローマン・グリフィン・ディビスくんは、今作が初主演! 現在、まだ11歳なのですが、11歳とは思えない演技力を映画で充分に発揮しています。純粋でまっすぐな演技に魅了されるはず。

そして、大人たちも魅力的! まずは、ジョジョの母親であるロージー。数年前、戦争に行ったっきり帰ってこない父親の代わりに女で一つでジョジョを育てています。

女性だけど強くて優しいお母さん。お母さんはジョジョと違って戦争には反対。ナチスに心酔するジョジョを頭から否定はしないけれども、彼女なりの方法で平和とは、幸せとは何なのかを教えます。ユニークでたくましいロージーを見て、憧れを持つ女性も多いはず。

また、ジョジョがいく合宿先で戦闘法を教えてくれるクレンツェンドルフ大尉や教官も注目! 怖いはずなのにどこか憎めない。怖いと思わせて、少し抜けていたり、優しかったり。どこか愛おしくなってきます。

なかでもイチオシのキャラクターがジョジョの唯一の友だちであるヨーキー!

見てください。このフォルム。ぷにぷにしていてとても愛くるしいです。一見、ボーとしているように見えるのですが、映画を通して「大人だな」と思う発言をちょいちょいしてきます。

ヨーキーはこの戦争をどう見ているのか、物事をどうとらえているのか。その発言は、ときにジョジョだけではなく、私たちも思わずハッとさせられることも。

他にもユダヤ人の少女・エルサも儚くて、その瞳に吸い込まれそうになります。きっと映画を観たら、全員のことを好きになるでしょう。



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■衣装がかわいい

そして、注目してほしいのはカラフルな衣装。戦争中ということもあり、着ている服も暗いイメージがあります。しかし、ロージーやエルサの服はとても色鮮やかでかわいらしいです。特に母親・ロージーのファッションは必見!

パンツ、帽子をうまく組み合わせてバチッとキメています。思わず、普段の服に取り入れたくなってしまうコーデばかり! 見ていると心が華やかになります。

洋服だけではなく、家の色も黄色にピンクと色彩豊かです。まるで絵本の中の街のようで、ドイツに行ってみたくなってしまいます。

「戦争映画」といえば、どこか暗くて重くて、今まで避けた方がいるのでは。この映画は11歳の少年・ジョジョの目を通して戦争が描かれています。当時の少年から戦争はどう映ったのか。偏見も知識の全て捨てて、10歳のドイツ人の少年になった気持ちで映画を観てみてはどうでしょうか。ヒトラー、ドイツ、ナチスについて新しい見方ができるかもしれません。

「愛は最強」。映画ポスターにも書かれているこのキャッチコピー。この映画を観たらその意味を実感することができるはず。心が温まり、笑えて、平和の尊さ、愛の偉大さを学ぶことができる映画でした。

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(文/fumumu編集部・fumumu編集部

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