バトルラップで死亡事故 ヒップホップMCが嘆き 「悪質なバラエティ番組みたい…」
Kダブシャインさんがラップバトルに広まる誤解について言及しました。
バトルラップの罰ゲームで高校生が亡くなる事故を受けて、タレントでヒップホップMCであるKダブシャインがメディアに対して怒りをあらわにしました。
■罰ゲームで死亡事故
20日、19日に川岸で中学時代の同級生とバトルラップをしていた16歳の男子高校生が、負けた罰ゲームで橋脚から川に下着姿で飛び降り、死亡した事故が報じられました。橋脚からの距離は5メートルほどあったとのことです。
友人がすぐに119番通報したようですが、捜索からおよそ1時間半後、川底で発見され、病院に搬送したものの間に合いませんでした。
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■メディアの切り取り問題
ヒップホップをしていて、現在の日本語ラップの韻の踏み方の確率に大きく貢献したとも言われているKダブシャインはこの事故について自論を展開。
「ラップバトルで罰ゲームなんて断じてヒップホップではない。仲間内のフリースタイルで、そんなことするなんて本当にありえない」と高校生たちが抱いていたバトルラップのイメージが誤ったことであると主張。
この誤解が生まれる理由について、「メディアがバトルだけ取り上げて、ちゃんとカルチャーを伝えないから」と言及し、「悪質なバラエティ番組みたいな真似をするんだ。ラップバトルは勝っても負けてもユニティを忘れるな!」「メディアがバトルで勝つことを、いい歌を作るより価値があると思わせてしまったのではないか? もしイジメにラップを悪用したのなら、それはヒップホップの意向とは真逆になる」と怒りをあらわにしました。
ラップバトルで罰ゲームなんて断じてヒップホップではない。仲間内のフリースタイルで、そんなことするなんて本当にありえない。メディアがバトルだけ取り上げて、ちゃんとカルチャーを伝えないから、悪質なバラエティ番組みたいな真似をするんだ。ラップバトルは勝っても負けてもユニティを忘れるな! https://t.co/TAsEd2JAbW
— Kダブシャイン🎤 (@kw5hine) December 20, 2019
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■バトルライムとは?
メディアの切り取りで使われるディスり合いバトル場面について「本気のビーフがある場合は互いにレコードの上、バトルライム(韻を踏むこと)で遠慮なくディスり合う(ここはヒップホップの醍醐味)」と説明。
そして応戦の結果、“罰ゲーム”が与えられるのではなく、観客の前で応戦が行われるために結果として「どっちかがラッパーとしてのキャリアを失うこともあり、アーティストとして実際、死を意味することになる」と解説し、「オレはこの方がフリースタイルバトルより肌に合う 」と綴りました。
ただし、本気のビーフがある場合は互いにレコードの上、バトルライムで遠慮なくディスり合う(ここはヒップホップの醍醐味)。そして応戦の結果、どっちかがラッパーとしてのキャリアを失うこともあり、アーティストとして実際、死を意味することになる。オレはこの方がフリースタイルバトルより肌に合う
— Kダブシャイン🎤 (@kw5hine) December 20, 2019
発達段階的に、大人のすること、メディアで報じられていることが全て正しいと受け止めてしまいがちな子供たち…。彼らのことを十分に配慮した報道が求められます。
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(文/fumumu編集部・fumumu編集部)