内閣府の性暴力相談窓口『CureTime』の全容とは?

内閣府による女性の性暴力相談窓口『CureTime』がついに開始しました。

■やり取りはチャット形式だけど…

専用チャットは受付番号を提示され、返事が来るまで待つというシステムですが、現在相談人数が多いためかリアルタイムで返事がもらえるわけではありません。

その上返事が来たからといってLINEの通知が鳴る訳でもなく、定期的にチャットルームに入り、確認しなければならない作りになっています。

記者も何回か質問や相談を送りましたが、相談員さんも忙しいのでしょうか、所謂“生の会話”は出来ずじまいでした。こちらが質問を送り、相談員さんから上記のようなアドバイスが送られると、しばらくした後に「それでは相談を終了させていただきます」と強制終了されてしまうという状況です。

せめてチャットに返信が来たタイミングで通知が欲しい…。また、解決したと相手が判断した時点で会話が打ち切られる場合もあります。


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■メリットとデメリット

『CureTime』は、「それはセクハラです」「それは性差別です」と客観的な目線で判断して貰える為、「もしかしたら自分が悪いのかも…」と考えてしまう人の、正しい判断の一助になる可能性が高いと思われます。

同時に、余程ひどい案件(今すぐ保護が必要なレベル)でなければ具体的に動いてくれるものではなく、「セクハラはここで相談してください」と提示するのみで終わります。とりあえず自分で動かなければならない点が、まだまだこれからのサービスであることを実感しました。

しかし今まで話すことすら出来なかった被害者にとっては1つの救済ですし、少しでも女性が感じている苦しみを内閣府という国の組織が理解する姿勢を示したのは、大きな一歩ではないでしょうか。

迷える女性を少しでも救ってくれる施策であること、また、いつ起こるかわからない性被害の相談窓口が期間限定ではなく常設になること、そして年齢制限をなくすことなど課題は盛りだくさんですが、今後の展開を期待したいですね。

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(文/fumumu編集部・AKO

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