「態」は「状態」「態度」といった「たい」という読みかたに馴染みがありまが、送り仮名が「と」となると、「たいと」とは読みません。日常生活でよく使う「態と」。あなたは正しく読むことができますか?
■「態と」って何と読む?
fumumu編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に「態と」の読みかたに関する意識調査を行なったところ、「しかと」と読むと答えた人が全体で36.5%。続いて、「はったと」と読むと思うと回答した人が10.3%でした。
ちなみに「しかと」は「確と」「聢と」と表します。
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■正しくは「わざと」
なお、「態と」の正しい読みかたは「わざと」。
編集部の調査では、全体で53.1%の人が正しい読みかたを回答していました。ちなみに、「態」が2つ連なった「態態」は、「わざわざ」と読みます。
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■「態と」の意味は…
「態と」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)で調べてみると、以下のように記載されています。
①意識して、また、意図的に何かをするさま。ことさら。故意に。わざわざ。「—負ける」
②とりわけ目立つさま。格別に。「—深き御敵と聞こゆるもなし」〈源・葵〉
③正式であるさま。本格的に。「—の御学問はさるものにて」〈源・桐壺〉
④事新しく行うさま。「—かう立ち寄り給へること」〈源・若紫〉
⑤ほんのちょっと。少しばかり。「ではござりませうが、—一口」〈伎・上野初花〉
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■「態と」の類語は…
また、「態と」にはいくつかの類語があります。
わざとすること。また、その気持ち。「—に取り違える」〈殊更(ことさら)〉
考えがあってわざとすること。また、そのさま。故意。「—な仕打ち」「—につらく当たる」
日常生活でよく使う言葉ですが、漢字にすると約半数の人が分からなかったよう。「わざと」の漢字に驚いてしまった人は、これを機にぜひ覚えておきましょう!
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(文/fumumu編集部・丸井 ねこ)