水原一平容疑者の“保釈金”はどう工面? 国際弁護士「アメリカでは一般的な制度」

水原容疑者の保釈金をめぐり、国際弁護士の村尾卓哉さんは“アメリカで一般的な制度”について説明しました。

大谷翔平・水原一平

15日放送の『DayDay.』(日本テレビ系)に、国際弁護士の村尾卓哉さんが出演。

米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳で、同選手の口座から不正に送金した銀行詐欺の疑いで訴追された水原一平容疑者の保釈金について言及しました。



■アメリカで適用される「個人保証保釈」

日本時間の13日、ロサンゼルスの連邦裁判所に出廷した水原容疑者は、2万5,000ドル(約380万円)の保釈金で保釈されたと報じられました。

同日の放送では、保釈金の工面について、村尾弁護士が「実際払ったかどうかはわからなくてですね」とアメリカで適用される“個人保証保釈”について説明。

同制度は「逃亡の可能性が低い、かつコミュニティに対し悪影響を与えていない(例:ドラッグをばらまいている等)」といった条件を加味し「個人が保証書にサイン」したうえで、保釈される制度だといいます。



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■専用の業者も、日本よりも幅広い条件

また同制度のほか「場合によっては“業者”もありまして…」と話す村尾弁護士。

「要するに保釈金をかわりに保証してあげるよっていう…」 「手数料10%くらいなんですけど、38万円を払ってくれたら、万が一お前が逃げても払うよっていう業者もけっこうアメリカではいます」と説明します。

番組司会でお笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太さんが「じゃあこの制度はアメリカでは一般的、と考えていいんですか?」と問うと、村尾弁護士は「そうですね。保釈金自体は『実際に払わなくても保釈が許される』っていう条件っていうのは、アメリカでは日本よりは広い…裁量が認められている」と回答しました。



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■大谷選手の24億回収は「難しい」

もう一点、大谷選手が失った約24億円のお金については、村尾弁護士いわく、水原容疑者、銀行いずれからも回収は「難しい」とのこと。

水原容疑者については「刑事裁判のなかでも、被害者に対する被害弁償は判決に盛り込まれることが結構あるので、今回も返金の命令が下る可能性は高い」と話しますが、損失が大きすぎるゆえ、本人の経済状況を考えると「現実的な回収の可能性は低い」と話します。

また銀行については、当初から水原容疑者が大谷選手のログインのID、パスワードを所持したうえでセキュリティ変更している背景を踏まえ「たとえば、最初から合鍵を泥棒に作られ、セコムの設定を変えられて、セコムが機能しなかった…と考えると訴えるのは難しい」と銀行の落ち度はなかったと判断され、回収が難しいと説明。



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■胴元のボウヤー氏からの回収は?

さらに胴元のマシュー・ボウヤー氏からの返金については「水原容疑者が大谷選手のお金を勝手に使っているとボウヤー氏が認識して受け取っていたか、という点にかかってくる」と説明。

「理屈としては返還請求が認められるかも知れない」と話す村尾弁護士ですが「ボウヤー氏が違法賭博の胴元」であり、マネーロンダリング、暗号資産など「補足できないお金」に変えている可能性を考えると「これも現実的ではない」と私見を述べました。

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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず

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