谷原章介、貧困世帯の子供の実態に懸念 「ご飯も食べられないって現状は…」
神奈川県が中学2年生がいる家庭を対象に初めて行った調査によると、およそ10人に1人が貧困状態にあることが明らかに。
22日放送の朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、神奈川県の子供のうち10人に1人が貧困に陥っていることを報道。
同番組では実際に貧困にあえいでいる家庭を取材し、司会の谷原章介さんは物価上昇との関係にも言及していました。
■「貧困家庭」が10.1%にのぼる割合に
番組が取材した家庭は、父母と中学生・小学生という4人家族で、米がなく明日の食事にも困る状況。夫婦ともに体を壊したことから仕事ができなくなり、生活保護で暮らしています。
子ども食堂から食材の支援を受けて暮らしているものの、父親は育ち盛りの子供たちの栄養面を心配していました。
神奈川県が中学2年生がいる家庭を対象に初めて行なった調査によると、2022年の世帯所得が187万5000円(中央値の半分)以下である「貧困家庭」とされる家庭は、10.1%にのぼることが明らかになりました。
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■経済的貧困から心の貧困に
およそ10人に1人の子供が厳しい生活環境に置かれている昨今。横須賀市にある「よこすかなかながや」という子ども食堂には、様々な事情で自宅で食事ができない子供たちに無償で食事を提供しています。
中には「ながやでご飯を食べないと餓死しちゃう」という子もいるとのことで、同食堂の理事長は「経済的貧困から心の貧困につながって学校に行けなかったりとかいじめにあったりとか、心にいろんな傷を負って心の貧困になっていってしまう子供たちはすごく多い…」と心配の声をあげていました。
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■谷原章介は「貧困の固定化」を心配
谷原さんは「クラスの中の10人に1人がご飯が食べられないっていうのは、本当にもう胸が苦しくなりますし、昔から貧困の層っていうのは一定数いたと思うんですけれど、当然今の物価の影響は…なかなか賃金とのバランスがとれないっていうことが、より追い打ちをかけて酷い状況だと思うんですが…」と、物価上昇との関係に言及。
続けて、「こういう貧困層、貧しい家庭環境にある子供たちっていうことは当然学習の機会も与えられないわけで、それが貧困の固定化にもつながっていきますよね…」と考察しています。
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■古市「子供への投資は未来への投資」
社会学者の古市憲寿さんは格差の連鎖を懸念しており、「子供の貧困って絶対自己責任ではなくてたまたまその地域のたまたまその家庭に生まれただけで、子供本人の責任では絶対にないじゃないですか」としながら、行政や社会の介入に期待も。
子供の貧困は全国的には改善傾向にあるもののもまだまだ問題はあると話し、「一個は景気を良くしていくことと、あとは個別の子供のケアをしていく…子供の投資って未来への投資じゃないですか。そこには税金をいくら使ってもいいんだと僕は思います」と、持論をのべています。
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(文/fumumu編集部・星子)