カズレーザー『セクシー田中さん』に関する声明に私見 「多分ドラマって…」
『セクシー田中さん』の作者の死去を受けて小学館が出した声明に対し、カズレーザーさんは「ドラマの制作現場」の現状を分析。
9日放送の朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)で、ドラマ化もされた漫画『セクシー田中さん』(小学館)の原作者・芦原妃名子さんの死去を受けて、発刊元の小学館が声明を発表したことを報道。
お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーさんは、漫画をドラマ化する際の慣例に触れつつ今後の対応を考察しました。
■小学館「第一コミック局」が見解を発表
今回コメントを出したのは同作を担当していた「第一コミック局」とのことで、冒頭部分には「本メッセージは、我々現場の編集者が書いているものです」という記述も。
編集者一同名義で、「著者の意向が尊重されることは当たり前のことであり、断じて我が儘や鬱陶しい行為などではありません。守られるべき権利を守りたいと声を上げることに、勇気が必要な状況であってはならない。私たち編集者がついていながら、このようなことを感じさせたことが悔やまれてなりません」と、率直な思いを綴っています。
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■組織として検証を行っていく意志も
続けて、「二度と原作者がこのような思いをしないためにも、『著作者人格権』という著者が持つ絶対的な権利について周知徹底し、著者の意向は必ず尊重され、意見を言うことは当然のことであるという認識を拡げることこそが、再発防止において核となる部分だと考えています」と記し、組織として今回の検証を行なっていく意志を表明。
編集者としての無念の思いを明かし、「これまで以上に漫画家の皆様に安心して作品を作っていただくため、私たちは対策を考え続けます」と改善の意志を示していました。
「第一コミック局」が上記の声明を発表するに先駆けて、小学館本体は「『セクシー田中さん』の映像化については、芦原先生のご要望を担当グループがドラマ制作サイドに、誠実、忠実に伝え、制作されました。しかしながら、今回のような事態となったことは痛恨の極みです」という見解を公開しています。
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■カズレーザーは制作現場の現状を分析
番組司会の谷原章介さんは、「僕がなんでなんだろうと思ったのは、ドラマの脚本自体は制作陣に原作者の意向を反映させて作られたものです、同時に原作の方の権利を主張することを広く世の中に認知してもらいたい、でもきちんと反映されて作られたものなのになぜこうなってしまったのか…」と発言。
カズレーザーさんは、「意向とか、どういう意図があるっていうのは、多分伝達されていないようにドラマって作られていると思うんです。間に入る人は全員にいい顔をしなければいけないから…」と想像。
続けて、「原作者の方はこうです、脚本家の方はこうですと。中には脚本家の方は『現場で変えてくださってもけっこうです』というスタンスの方もいるじゃないですか。ドラマの現場はその場その場で変えたりするじゃないですか。それを伝えることもしないじゃないわけじゃないですか」と、撮影現場で起こりがちな齟齬について説明しています。
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■「話すべきだと思うんですよ」と提案
さらにカズさんは、「言ったらフジテレビだって原作をめちゃくちゃかえたようなドラマもありますし。そういう経緯とかを、ここで本当は話すべきだと思うんですよ。ドラマに携わった人たちは」と提案。
実際になにが起こったかを紐解くべきだとのべ「ちゃんと振り返って反省すべきだと思うんですけど。この『セクシー田中さん』という作品だけの問題にしちゃうのはおかしいんじゃないのかな、と見ていて思います」と、私見をのべています。
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(文/fumumu編集部・星子)