「結婚の意味がわからない」 婚活中の39歳男性がパパ活して人生が激変した話
“交際クラブ”の運営会社で面接官の経験があるパパ活ウォッチャー・cocoが「パパ活の裏側」をお伝えします。
“交際クラブ”の運営会社で面接官の経験があるパパ活ウォッチャー・cocoが「パパ活の裏側」をお伝えする連載コラム。
今回は「パパ活を始めたら結婚する意味がわからなくなった」と話す、パパ活歴2年、IT企業勤務の39歳パパのお話。
■毎月の風俗代15万円
都内の大学を卒業後、IT関連企業に就職したYさん(39歳)は、身長175センチで、趣味は筋トレ。頼り甲斐がありモテそうですが「元々機械をいじるのとかが好きで、プログラミングとかも好きだったから、思いっきり陰キャで全然モテなかったですよ」と学生時代時代を振り返ります。
エンジニアとして就職した会社は男性ばかりで出会いもなく、いつしか風俗に行くようになったYさん。「残業ばっかでストレスも溜まったけど、お金も貯まって。お酒もギャンブルもやらないから使い道って風俗くらいしか思いつかなかったんですよ」と、毎月15万くらいは風俗に使っていたと言います。
「コロナ禍になって風俗もあんまり行かないようになった時に、ふと、自分の人生このままで良いのかなって思ったんです。35も過ぎているのに、彼女らしい彼女もいたことがなくて、ものすごく寂しいなって。結婚したいけど、自力じゃ無理だろうなと思って結婚相談所に入会しました」。
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■”肩書き”でモテるように
結婚相談所のお見合いも、コロナにより自粛ムードだったのでオンラインですることに。「対面でも女性と2人で何話していいかわからないのに、画面越しで初めての女性と話すなんて緊張し過ぎて無理でしたね。仕事でズーム打ち合わせとかあるけど、あれは仕事だから話す内容があるわけで」。結局、毎回挙動不審でしどろもどろのままお見合いを終えることになり、惨敗続きだったそう。
ところが、転職したことで状況が一変します。
「大学の先輩に飲み会久しぶりに会ったら、立ち上げた会社の業績が順調で人手が足りないから手伝ってくれって言われたんです。同じIT関連なのに、先輩のとこは広告がメインだからかスタッフも女性が多くて」。
打ち合わせでYouTuberやインスタグラマー、タレントの卵と知り合ったり、仲間内で開催される港区女子との飲み会など、一気に華やかな生活にシフトしたYさん。
「流石に、どこかに所属しているようなタレントさんからは無いですけど、飲み会で知り合うような女性からは『今度2人で飲みに行きましょうよ』とか『ご飯連れて行ってください』とか言われるようになって。それまでモテない人生だったのに、肩書きだけでこうも違うのかと驚きました」。
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■美女からのお誘い
このまま順調にたくさんの女性と知り合って、そのうち誰かと結婚できるかも、と期待に胸を膨らませていたYさんですが「2人でそうやって2、3回会うと、女性の方からホテルに誘ってくるんです。いや、うまく行きすぎだろ、と思いつつも、僕も男だから、据え膳食わぬは男の恥だ、と思ってホテルに行くんですけど…」と表情を曇らせます。
一体何があったのだろうと思って話を聞いていると「コトが終わった後に『終電無くなっちゃったからタクシー代ちょうだい』とか『じつは今月ちょっとピンチで…』って、皆が皆お金の無心をしてくるわけですよ。ああ、そういうことか、と。僕に近付いてくる女性っていうのは、お金が欲しいか何か仕事が欲しいかなんだな、とわかって落ち込みましたね」と事情を話してくれました。
肉体関係を持った途端にお金の関係をチラつかせる若い女性がたくさんいることに、すっかり辟易したYさん。「パパ活をするつもりはなかったけど、お金を要求されると断れなくて、結果的にこれパパ活だなと。でも、元々1回の風俗で3万4万とか普通に使ってたから自分が気に入ってる女性に5万円渡しても、まあ、それはそれで良いかなって」。
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■結婚する意味がわからない
そうして、お金が発生するセフレのような彼女が数人できたYさん。「本当は、普通に彼女が欲しかったんですけど、今関係がある女性たちは皆、僕のことが好きなわけじゃないんと思うんですよね。僕も相手のこと本気では好きになれないし、どこかで“どうせ金だろ”と思ってる自分もいます」と分析します。
「風俗に行かなくても、お金を出せば抱ける普通の女の子がこんなにいるんだっていうのは正直驚きでしたよ。でも、それって、お金さえあれば男はいくつになっても浮気し放題ってことじゃないですか。前は、自分は結婚しなきゃ女性にありつけないと思ってたけど、今はもう、結婚する意味がわからなくなってますね」と続けるYさん。
「結婚して1人の女性を養うよりも、パパ活の方がお金もかからないし制限も責任もないから気が楽」と結婚相談所はすでに退会済みで、現在は交際クラブへの入会を検討していると言います。
「一生に一度くらいは、本気で誰かを愛してみたいと思うんですけどねぇ…」と呟くYさんは、どこか悲しげな笑顔をしていたのでした。
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(文/fumumu編集部・coco)