ベテラン漫画家、芦原妃名子さん死去に“今すごく心配している”存在を語る 「ケアしてあげてほしい」
漫画家・山花典之さんが『セクシー田中さん』原作者の芦原妃名子さん死去に際し、「先生の姿、全部見ている」人たちに思いを寄せました。
『ヤングジャンプ』『ビジネスジャンプ』(ともに集英社)で漫画を連載し、現在は個展を開くなど活躍している漫画家・山花典之さんが3日、自身のYouTubeチャンネルを更新。
先月29日に死去した、漫画家の芦原妃名子さんの脚本を巡るトラブルについて言及。「今1番、心配しているのは…」と切り出した山花さんは、「傍にいる人たちはケアしてあげてほしい」と思いを伝えました。
【動画】芦原妃名子さん死去に際し「先生の姿、全部見ている」人たちに思いを寄せました
■『セクシー田中さん』は丁寧・繊細に描かれた作品
現在、芦原妃名子さんの作品『セクシー田中さん』を読み進めているという山花さんは、「とっても丁寧に脚本を描いている方」と述べ、「キャラクター1人1人も、繊細な脚本を積み重ねていってひとりのキャラクターを作っている」と丁寧に繊細に描かれていると感想を伝えます。
そのため「ドラマで脚本を担当した方も、難しかっただろうなという印象を受けています」と考えを述べました。
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■「3者で会見をやる責任はある」
また、脚本担当者は最終回が放送される前、自身のインスタグラムでドラマの9話と最終話は芦原さんが担当したことに触れ、「困惑」「苦い経験」などの言葉とともに投稿。
山花さんは、これらの言葉や芦原さんの名前ではなく「原作者」と表記していることのほか「たくさんハッシュタグがついてるなかに、自分の名前がないということも傷つくと思う」とコメント。
つづけて「脚本家の方を擁護するという流れはいいことだとは思うけど、こういう投稿をしたという責任と原作者が亡くなったという事態を受けて、脚本家にも説明責任はあると思うし、プロデューサー、日本テレビの3者で会見をやる責任はあると思ってる」と持論を展開しました。
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■芦原さんの状況を「すべて見ている」存在
そして「僕が今、すごく心配しているのは…」と切り出した山花さんは、「漫画がはじまって、人気が出て、生みの苦しみというのをすべて見ているのがアシスタントさんたち」「ドラマになった時の歓喜や、思ってる方向と違うと悩みはじめている先生の姿や、描き直している先生の姿、全部見ている」と、芦原さんの状況を1番近くで見ていたであろうアシスタントの方々への思いを口にします。
「今、すごく傷ついていると思うし、もしかしたら自分を責めている部分もあるかもしれない」と述べ、「アシスタントさんたちの傍にいる人たちはケアしてあげてほしいと、漫画制作に携わっている者として思うことです」と心境を語りました。
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