顧客による迷惑行為を指す「カスタマーハラスメント」という言葉が一般化し、日々「迷惑客」に対する苦言がSNSに投稿される現代。日本だけではなく、世界でも多くのトンデモ迷惑行為が報告されています。
近日、アメリカの大手飲食チェーン「チポトレ・メキシカン・グリル」にてタコスの調理法に不満を持った女性が店員に火傷を負わせる事件が発生。禁錮90日に加え「2か月間チェーン店で働く刑」に処されることがわかり、話題を呼んでいます。
■提供された商品に不満
「デイリー・メール」「ワシントン・ポスト」をはじめとするメディアの報道によると、騒動を起こしたのはアメリカ国籍の39歳女性・ローズマリー(Rosemary Hayne)。ローズマリーはオハイオ州の「チポトレ」店舗でチキンタコスを注文したものの、店側の調理に不満があった為、わずか17歳のアルバイト店員に暴言を吐いたのだそうです。
店内の異変に気付いた、マネージャーのエミリーさん(Emily Russell)がすかさず対応したところ、ローズマリーはタコスを作り直すよう要求。一度目の作り直しでは不満が解消されなかったのか、更に「やり直して」と命じたのだとか。
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■出来立てのタコスを顔面に…
店側が用意したタコスに余程不満があったのかローズマリーは2つ目の商品を手渡された直後、熱々のタコスをエミリーさんの顔面に押し付け、火傷をさせています。
エミリーさんは「出来立てのタコスは100度近い温度があったと思う。顔や髪に食材がべったりついて、皮膚は赤くなっていました。その後病院へ行ってます」と振り返り、「9年ほどサービス業に従事していましたが、こんな暴力を振るわれたことはありません…」と辛い心情を告白。
事件がトラウマになり、1か月後に辞職せざるを得ない状況になったと語っています。
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■禁錮よりも労働!
当初、裁判にかけられたローズマリーに下された判決は「罰金及び90日間の禁錮」のはずでしたが、裁判官は「タコスの調理法が気に入らないからといって、人に暴力を振るうことは到底許されることではない。被害者の気持ちに寄り添うために週に20時間ファストフード店で働く代わりに、60日間の禁錮としてはどうか」と提案。ローズマリーは「働きます」と即答し、事実上の「減刑」となりました。
事件を担当した裁判官は後日「被害者の気持ちを考えて貰いたかったのはもちろん、90日間も税金で彼女を食べさせるのはどうかと思ったんです。1日でも早く出所してもらうことで無駄な出費を抑えたいという気持ちもありました」と吐露。
なお「チポトレ」側もこの判決には賛成していると報じられています。
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(文/fumumu編集部・鳳 あゆ子)