13日放送の『まつもtoなかい』(フジテレビ系)に、女優の吉永小百合さん、タレントのYOUさんが出演。
ふたりが共演した、山田洋次監督による映画『こんにちは、母さん』(今年9月公開予定)の撮影裏話について語りました。
■台本にない演技を求められたYOU
山田監督は撮影中に「号外」と呼ばれる、台本にない演技を役者に求めることがあるそう。
同作品においても、吉永さんいわく「セリフが全然ないシーンだったんですど、筆記してらして。『これYOUさん、やって』」とYOUさんが監督から急遽、演技を頼まれたといいます。
しかし完璧に演技をこなしたYOUさんに「ぱっとみて、全く間違えずになさっちゃった」「頭のいいかただなあって」と対応力を絶賛する吉永さん。
これにYOUさんは「でもね、そこ全部カットでした」と明かし、爆笑を巻き起こします。
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■「全部カット」された意図は…
MCのお笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志さんは「うそ! 最悪やん…」と思わず驚き。
YOUさんも「最悪やん! 山田監督、最悪だよ」と冗談を飛ばしますが、吉永さんも「これは悔しい!」と使われてほしいシーンだったよう。
作品ではYOUさんのセリフ直後に、吉永さんが笑っているシーンから使われているそうで「その笑っているのがほしくて、使われたんですよ」と語るYOUさん。
松本さんも思わず「それもテクニックだったのかあ…」と納得の表情を見せ、YOUさんも「そう! だからやるな、と思って。山田監督」と監督の意図を称賛しました。
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■監督の代表作『男はつらいよ』がベース?
この「号外」の指示はYOUさんだけでなく、吉永さんにも振られていたそうで「昔から…」と山田監督によるおなじみの手法だそう。
とくに2008年公開の『母べえ』では、シリアスなシーンにおけるセリフが直前に2度も変更されたそうで「まあ、しょうがない。覚えないとって」と当時の苦労を振り返る吉永さん。
「山田組の場合はもうそれは、しょうがない」と話す吉永さんですが「たぶん『男はつらいよ』はそういう形で渥美さんと握られて作ってらしたんじゃないかなって」とコメント。
山田監督の代表作『男はつらいよ』にて交わした主演の渥美清さんとのやり取りが基になっている、と見解を示す吉永さんに、周囲も「はあ~それがベースになっているのかあ」と納得していました。
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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず)