95歳の歌人・馬場あき子のドキュメンタリーに学ぶ、美しい年の重ね方
『幾春かけて老いゆかん 歌人馬場あき子の日々』が5月27日より公開。馬場の93歳から94歳までの1年を追う。
1994年に紫綬褒章、2021年には旭日中綬章受章など、日本を代表する歌人、馬場あき子さん。95歳になる今年2023年も、朝日新聞の「朝日歌壇」選者等、第一線で活躍しています。
そんな馬場さんの1年を追ったドキュメンタリー『幾春かけて老いゆかん 歌人馬場あき子の日々』が5月27日から公開。馬場さんの姿から、美しく年を重ねる生き方のヒントを探ってみましょう。
■偉大なる「先生」、馬場あき子
馬場あき子さんは、1928年1月28日、東京府生まれ。現在の昭和女子大学にあたる日本女子専門学校国文科を卒業後、教職に就き、中学、高校で約30年間教鞭を執った「先生」でもありました。
1947年、早稲田大学の学生が中心となって創刊した短歌結社誌『まひる野』に入会、同じ頃、能楽喜多流宗家にも入門しています。
1978年には、歌誌『かりん』を創刊。以降、歌人として、能作家として、活躍しています。
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■歌壇界を代表する選者の目
5月27日公開の『幾春かけて老いゆかん 歌人馬場あき子の日々』では、馬場さんが選者を務める、朝日新聞の連載「朝日歌壇」のために、掲載する句を選ぶ場面からスタート。
約2000枚のハガキに書かれた句から、「これ!」と思うものを選定する時のコツは、「下の句から読むこと」だそう。
その理由は、さすが第一線で活躍する歌人ならではの説得力があり、思わずうなずいてしまいます。
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■完成ではなく、都度生まれ変わる
本作は、馬場さんの93歳から94歳までの1年間に密着していますが、奇しくも撮影時期はコロナ禍。ですが、馬場さんの口から語られるのは、簡単でわかりやすい上に美しく、暗い時期でも心が穏やかになる言葉ばかり。
特に、馬場さんが紡ぐ「年を重ねること」についての見解は圧巻。それは、「完成」への道ではなく、巡り来る春ごとに、新たな気持ちで向かうものだとしています。
馬場さんのように、素敵に年を重ねるヒントがたくさんつまった本作は、観るだけで、さらに素敵な女性になれること請け合いです。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)