ニコール・キッドマン『LION/ライオン ~25年目のただいま~』(2016年):「イケジョ」作品のススメ
イケてる女優「イケジョ」のススメ:ニコール・キッドマン。「母」がくれる郷愁。
いつも美しく、輝きを放ち続けるイケてる女性、「イケジョ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『ノースマン 導かれし復讐者』の公開を記念して、本作で主人公の王子アムレートの母親、グールトン王妃に扮しているニコール・キッドマンです!
■連れ去られた王妃
1月20日公開の『ノースマン 導かれし復讐者』は、9世紀の北欧を舞台に、叔父に王だった父を殺され、王妃の母まで連れ去られた王子アムレート(アレクサンダー・スカルスガルド)の復讐を描くアクション。
その王妃グートルンを演じているのが、1967年6月20日アメリカ生まれ、オーストラリア育ちのニコール・キッドマンです。
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■銀幕が似合う実力派
ニコール・キッドマンといえば、昨年2022年に行われた第94回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたのも記憶に新しいですが、2002年には同賞に輝いているほか、数々の映画賞を受賞しているトップクラスの実力派です。
2017年には、テレビドラマのアカデミー賞ともいえるエミー賞も受賞していますが、その演技は、やはり映画のような大きなスクリーンでこそ映えるといっても過言ではありません。ニコールにはまさに「銀幕スター」という言葉がよく似合います。
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■無条件の愛を注ぐ母
最近では、グートルン王妃のような、主人公の少年(または青年)の母親役が多い印象のニコールですが、その中でも一番のオススメは、『LION/ライオン ~25年目のただいま~』(2016年)です。
本作は、サルー・ブライアリーの実話をもとにした実写版。インドで生まれたサルーは、5歳で家族とはぐれてしまい、その後、オーストラリア人夫婦の養子に。十分な愛情を受けて育てられたサルーでしたが、ある時、グーグル・アースを使って、ついに本当の家族と再会するまでを描いています。
ニコールは、サルーを引き取った養母スー・ブライアリーを好演。夫のジョン(デビッド・ウェナム)と共に、サルーに愛情を注ぐ姿は圧巻。まさに愛を体現するようなニコールの「母」は、私たちの心にいる「母」の記憶と共に、美しい郷愁を誘います。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)