台湾ネットユーザーの間で近日、ある女の子が書いた「お父さんはパンダ」という作文が「泣ける」と話題になっています。
てっきり父親がパンダのように可愛らしい見た目をしているのか? と思いきや、その奥底に隠された理由に大きな反響が寄せられました。
■旅行業界からデリバリーへ
感動的なお話が投稿されたのは、台湾のフードデリバリーについての投稿が行われるフェイスブックコミュニティ。
投稿者の男性は以前旅行業に従事していましたが、新型コロナウイルスによる影響で仕事がなくなり、妻と離婚したばかりであることを明かしました。彼は2人の子供と共に実家に帰った後、現在はフードデリバリーサービス「フードパンダ」の配達員として生計を立てているとのこと。
この仕事を選んだ理由について「子供に寂しい思いはさせたくない。配達員なら子供が学校に行っている間に働けるし、時間の融通も聞くから」とつづりました。
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■仕事は奪い合いに…
男性は毎日子供たちの送り迎えをし、食事を共に撮り、一緒に寝るという生活に満足しているようですが、配達員は日に日に増えていることから仕事は奪い合いのような状態になり、「収入は右肩下がり」なのだそう。
しかし「それでも娘が書いた作文で、どんな苦労も忘れることが出来る」と明かしていました。
公開された作文は、可愛らしい文字で「お父さんはパンダです。けれど、動物園にいる可愛いパンダではなく、お客さんにご飯を届けるフードパンダです」と書き出されています。
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■「世界一幸せな姉弟」に涙
続いて「お父さんは毎日外にいて、私と弟の面倒を見てくれています」「私は2度、お父さんと一緒に注文された品物を届けたことがあります。その時お父さんの頬には汗が光っていて、きっととても大変なんだなと思いました。お父さんのことをこれからもずっと大切に、愛してあげたいです」という感謝の言葉がつづられます。
また「お父さんには夢があるそうです。それは私たちが幸せでいてくれることだと言われました。私と弟は、面白くて優しいお父さんの元に生まれて、既に世界一幸せな姉弟です」という心のこもった一文も。
この投稿には「私もフードデリバリーをしています。辛いこともあるけど、子供の笑顔を見るだけで頑張れるよね」「ガチ泣きした」といった共感の声が殺到した他、コロナの規制緩和を受けて「これからツーリズムが熱くなるぞ! 早く転職活動をしろ!」というアドバイスも寄せられてます。
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(文/fumumu編集部・鳳 あゆ子)