近日、中国にて報道された医療に関するニュースが近隣国で物議を醸しています。
17年前、腹痛で病院へ出向いた青年の遺体が、いまだに家族のもとに戻ってこない、そして病院と家族が現在も揉め続けているとのこと。
青年の体は、一体何故そのままにされているのでしょうか。詳しい状況を紐解いていくと、恐ろしく悲しい事実が明るみになりました。
■支払いがなければ遺体は没収?
事の発端は17年前。この日、腹痛を訴え病院へ出向いた青年・李さんは緊急入院、手術を行ったものの、そのままみるみる体調が悪化し急性膵炎が原因で死亡してしまいます。
当時病院から死亡証明は出ず、葬式もできないまま。李さんの母親は、残された53万人民元(約780万円)の医療費支払いをしなければ遺体は返却できないと宣言されたそう。
家族は出来る限りのお金を集めたものの、約200万円程足りなかった為李さんの遺体は病院の遺体安置所に放置されたままとなりました。
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■遺体を回収したい一心で
李さんの母はここ数年間何度も病院に交渉し、遺体を回収しようと試みましたが家族の思い通りにはいかず、ついには李さんの父も老衰で亡くなります。
働き手が1人いなくなったことから家の経済状況は更に悪化し、現在は母1人で息子の「その後」を処理しているようでした。
彼女は「私も年をとりましたし、早く息子のことはなんとかしたい。そうじゃないと死んでも死にきれない」と現地の取材記者に対しコメント。死亡証明書すら出さない病院はおかしいのではないか、と報道されています。
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