医療費滞納で遺体を没収? 病院の主張に批判殺到「それとこれとは別」

17年間遺体が返却されない理由は…

■当日に死亡証明は出ていた

2019年、裁判の末に上海衛生健康委員会が出した答えは「病院には李さんの死亡証明書が存在しており、今すぐにでも葬式を行うことが可能である」というもの。

李さんの母は急いでこの証明書を手にし、確認したところ死亡時期及び証明書の発行は2003年の5月、彼が亡くなった当日に行われていたことを知ります。

「何故あの時病院は証明書をくれなかったのか」彼女の口からは悔しい思いがにじみでていました。


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■まだお金が必要?

しかし、騒動はまだ終わっていません。李さんの母は、遺体を病院から運び出すには更に20万人民元(約300万円)の費用が必要だと告知されているのです。

これらの内訳は保管費用も含まれているそうですが、現地のネット民からは「死亡証明と医療費の未払いは異なる話であり、金を払わなければ引き渡しをしないなんてひどすぎる」「誰かこのお母さんを助けてあげて。本当に悲しい」といった批判が続出。

中国の医療システムに疑問を呈する声が多数あがっています。

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(文/fumumu編集部・AKO

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