LGBTに関する宣伝やストーリーで「性別を超えて好きになった…」「性別を超えた恋愛」などの表現がされることがあります。
しかし、これに違和感を覚えるLGBTの人も多いのだそうです。fumumu取材班は理由を聞いてみました。
■感動ストーリーなの?
「私はレズビアンですが、私にとって女性と恋愛をするのは“当たり前”です。なのに、同性同士で惹かれあったということに対して感動ストーリーのようなイメージがあるこの言葉は違和感です。
確かに、同性愛というだけで困難があったり、法的な婚姻という見える形での絆が作れないので、異性愛より環境的には難しい恋愛かもしれません。
しかし、それなら『性別を超えた』という表現は必要ないと思うのです。異性愛が当たり前とされていた社会でなら、そんな表現もあるかもしれませんけれどね…」(20代・女性)
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■性的指向を超えてない
「同性愛の人にとっては同性が恋愛対象ですし、バイセクシャルの人なら異性と同性が恋愛対象です。つまり、性的指向から外れた人を別に好きになったわけではなく、性的指向を超えていないんですよね。
『性別を超えて』って本来恋愛対象とされないはずなのにっていうニュアンスがあると思うので、ちょっと違うんじゃないかと…。
この広告の意図が、異性愛の人が同性愛の人と付き合って…とか、異性愛同士が友情以上の感情に気づいて…みたいなことなら良いとは思います」(20代・女性)