仕事or子供? 「フルキャリ」が直面している厳しいコロナショック
子供のために仕事をしているはずが、仕事のために子供を犠牲にせざるを得ない状況に……。
「フルキャリ」とは、キャリア重視の「バリキャリ」と私生活重視の「ゆるキャリ」を併せた造語で、出産や子育てにも前向きでありながら、仕事やキャリア形成にも意欲的に取り組みたいと考えているワーママのことを意味します。
しかし、コロナ禍の中、「仕事or子供」の究極の選択を強いられているフルキャリが多いのだとか。
fumumu取材班が、経験者たちに、詳しい話を聞きました。
①子供を登園させることに罪悪感
「新型コロナウイルスが収束したわけでも、特効薬やワクチンができたわけでもないのに、子供を保育園に登園させることに罪悪感を抱き、精神的に滅入っています。
『感染が心配なら休ませるしかない』と頭では分かっているのに、やっとのことで手に入れた正社員の座を失うのが怖くて。
登園自粛期間中のように、国からの指示があった上で仕事を休むことができ、なおかつ、休職中の支援を受けられるのなら、安心して仕事を休むことができるのですが…」(30代・女性)
②雇用環境の悪化で失業の危機
「コロナの影響で雇用環境が悪化している今、働き方に制限のある子育て世代は、失業の危機に直面しています。
『子供を小学校に投稿させるのが不安』『テレワークをしたい』と申し出ても、『あなた1人のためだけにテレワークを導入するのは無理』『そんなに心配なら、テレワークができる職場に転職した方がいいのでは?』などと言われています。
ただ、子供を守りたいだけなのに、周囲の理解が得られずに辛いです」(30代・女性)