新型コロナウイルスで父親を亡くした女子大生がショックのあまり大学にレポートの遅延提出を申し出たところ、教授に「それは認められない」と拒否されてしまったことが発覚。
多方面から「人の心が無さすぎる」と批判され、大きな話題となっています。
■「すべての学生は平等」
被害を受けたのは、今年20歳になるSaige Kratensteinさん。彼女は自身のツイッターに新型コロナウイルスが原因で父を亡くしたと告白。
悲しみに苛まれている為、通っている大学の教授にレポートの提出期限を延長して欲しいと懇願した所「try to get it done on time(締め切りを守るよう努力して)」という返答をもらったと報告しました。
教授はこのほかにも「全ての学生を平等に見ている。他にも苦境に立たされている学生はいるんだよ」「レポートに集中すれば悲しみも晴れるかもしれない」といった心無い言葉を投げかけています。ひどすぎる…。
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■父親を亡くしたばかりなのに…
なお、そんな「忠告」がつづられたメールのタイトルは、なんと「Getting back to work(戻って宿題をやりなさい)」。
この告発は、ツイッターユーザーをはじめ多くの学生の怒りを買いました。後に、女子大生が通っている大学はワシントンD.C.の郊外にあるメリーランド大学カレッジパーク校であることがわかりました。
Saigeさんは「確かに、今苦境に立たされている人は沢山いるかもしれない。でも私だって父親を亡くしたばかりなの…。もう教授と争うつもりは毛頭ないです」とコメントしています。
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■人の心がない
現地メディアにも取り上げられるほどの騒ぎになった本件に対し、アメリカのネット民からは「嘘でしょ」「人の心がないのか」といった批判の声が多数寄せられました。
なお、大学側はその後「レポートの延期を許可した」と声明を出しており、学生に対する援助も惜しまないと報告。しかし教授の処分については未だ回答を得られていないようです。
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(文/fumumu編集部・AKO)