新型コロナウイルスの蔓延が収束し始め、徐々に外出規制などの緩和を行っている中国政府。
近日、河南省のビーチがオープンとなり、長らく家に閉じこもっていた人達が日々殺到しているそうです。
しかし、清掃員たちは中々晴れやかな気持ちになれない様子。その理由は観光客のマナーの悪さにあるということが現地メディアに報じられました。
■マスクをしない観光客も…
中国のネットメディア「梨視頻」の報道によると、現在日本と同じく連休中の中国国民は、新型コロナの外出規制によるストレスから各観光地に続々と訪れている模様。万里の長城をはじめとするスポットには、沢山の人が押し寄せているとのことです。
河南省のビーチも例外ではなく、連日家族連れが押し寄せているのですが気温が高いことから、まだまだ必須であるマスクをとってしまう人もしばしば見受けられるそう。
清掃を担当する職員たちは、以下のように嘆いています。
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■ポイ捨ての習慣が止められない
「マスクをしないならまだしも、観光客は大量のごみを置き去りにしていくんです」そう語る職員は、ペットボトル、ビニール袋のほか、使用済みのつまようじまでもが砂浜に埋まっていると明かしました。
彼らは訪れた人々の安全を守る為、日々砂浜を歩き回り、こうしたゴミを拾わなければならないのです。しかし、あまりにも量が多いのか「拾っても拾っても湧いてくる」と怒りを露わにする職員も少なくないのだとか。
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■衛生概念に疑問、しかし…
問題はこうしたゴミだけではありません。ある程度収集されたゴミは大きなゴミ箱に入れられるのですがそこにはしばし人間の排泄物が投入されることが問題になっているのです。
あまりの人の多さに混雑したトイレに間に合わなかったのか、ゴミ箱に直接排泄する観光客が多発しているそう。
インタビューに答えた職員は「こればかりは仕方ないです。注意しても無視する人は沢山いるので」とため息をつき「新型コロナがまたぶり返さなければいいけど…」と嘆きました。
新型コロナウイルスは第2、第3波こそが恐ろしいと一部の専門家は警告していますが、その声は規制から「解放」された人々に届いているのでしょうか。
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(文/fumumu編集部・AKO)