親の存在はありがたいものとの認識が一般的ですが、中にはあまりいい環境とはいえない家庭もあります。
そのような家庭で育った場合、「自分の子供には、こんなつらい気持ちになって欲しくない」と考えるものです。しかし実際に親になると、同じ環境を築いてしまうこともあるのが悲しいところですね。
■子供の幸せを思うからこそ
fumumu編集部では、全国の子供がいる20~60代男女599名に「子供の将来について」の調査を実施しました。
「自分のような人生を子供に送って欲しくないと思う」と答えた人は、全体で50.1%と半数を超える高い割合に。
子供のより良い幸せを考えるならば、当然との声も。
「子供に自分よりいい人生を送ってほしいのは、親として当然の願い。たとえ自分が恵まれた生活をしてきたとしても、子供にはもっと幸せになってほしいですから」(30代・女性)
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■過干渉で育った人は子供にも…
成人をしているのに、親が過干渉のために困っている人も多くいます。
「うちの親はかなりの過干渉で、いい年をした私を束縛しようとしてきます。初めて彼氏ができたときは、隠していたんですがバレてしまって…。
どんな人とかひたすら聞いてきて、少し帰りが遅くなると『そんな男は信用できない』と怒るんです。私が幸せになるのを、そんな嫌なのかなって思いましたね」(20代・女性)
自分も束縛されて育ったために、子供にどのように自由を与えていいのかわからない親もいるようです。
「私も親がうるさかったので、子供には自由にさせてあげたいと思っていたんですけどね。実際に親になると、子供のことが心配で仕方なくなってしまい…。
自分が過干渉の中で育ったために、『子供を陰から見守る』ってことがわからないのかもしれません」(40代・女性)
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■負の連鎖を断ち切った人
子育てでは、親から子への「負の連鎖」が起きると言われています。ただ子供には不自由な思いをさせたくないとの気持ちから、連鎖を断ち切った人もいるのです。
「うちは父親が育児に関心がない人で、あまり家族団らんもない感じでした。母にきつく当たる父を見ては、心苦しい気持ちになったことも。
こういうのは連鎖をするそうなので、自分が親になるのが怖いと思っていた時期もあったんですが…。
私はそうはなりたくないと思って、家族の時間を大切にするようにしています。子供たちにとって、家が居心地のいい場所であってほしいから」(30代・男性)
幸せな家族を築くために、親世代の人たちは試行錯誤を繰り返しているようです。
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(文/fumumu編集部・ニャック)