日本でいうお盆のような風習が4月にある中国にて、お墓に関する恐ろしいニュースが舞い込みました。
逝去した母の為にお線香をあげにいったある男性が、墓が掘り返されていることに気づいた所、母の遺骨が全て無くなっていたと明かし、大きな話題となっています。
■母の遺骨がない!
現地メディアによると、この盗難事件が発生したのは内モンゴル。毎年この時期に必ず母の墓参りに行っていた郭さんは、「誰かが墓を掘り返した跡がある…」と異変を感じ、よくよく見てみると母の遺骨が綺麗に無くなっていることに気づきます。
郭さんはは急いで警察に通報し、早速捜査が行われることとなりました。
警察の尽力により犯人はすぐに見つかりましたが、その正体と犯行の理由に誰もが驚きました。
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■死後の結婚「冥婚」をさせたい
墓を荒らした犯人は、なんと男性の親戚にあたるおじいさん。自身の息子が離婚後に精神異常をきたし、2年前に逝去してしまった為、死後の世界でなんとか再婚させてあげられないかと、「冥婚」という儀式を行おうとしていたと供述しました。
しかし、現代社会ではそう簡単に「冥婚」相手は見つかりません。そんなおじいさんを見た親類は、「32年前に亡くなった自身の姉(郭さんの母)を冥婚に使うのはどうか」と提案。
なんと誰の許可もとらずに墓を掘り出し、おじいさんの息子の遺体と共に埋めなおしてしまったというのです。
■逮捕された人数は…
この犯行に協力した人間は5人。全て郭さんと血のつながりがある親族だというから驚きです。
警察は5人を逮捕したものの、うち2人は70歳を超える年齢だった為自宅で裁判待ち、残りの3人は留置所で拘留されていると報じられました。かわいい息子のために、彼の死後もなお面倒を見ようとするおじいさんには同情しますが、勝手に墓を掘り出すのは犯罪行為であることに変わりはありません。
中国農村部では、未だに「冥婚ビジネス」が展開されています。今回は墓荒らしでしたが、中にはわざわざ人を殺してまであの世で結婚させる過激な行動や、死体を高値で売り買いするブローカーも存在するとのこと。
どこかカルト宗教のような匂いがしますが、これも「風習」と言ってしまえばおしまいなのでしょうか…。
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(文/fumumu編集部・AKO)