「オーガニックコスメ」日本には規定がない…どう選べば良いの?

人気のオーガニックコスメ、じつは日本に認定する機関がありません。詳しく弁護士が解説します。

オーガニックコスメ
(maroke/istock/Thinkstock/写真はイメージです)

「オーガニックコスメ」と聞くと、香りが良く、自然や環境に優しいイメージがありますよね。日本でも近年、メイクやスキンケアのアイテムが増えてきました。

では、「オーガニックコスメ」とは、具体的にどのような化粧品を指すのでしょうか?



■オーガニックコスメってどんなもの?

オーガニックの意味は「有機栽培による」。有機栽培は、一般的には化学肥料を使わず、遺伝子操作をしていない農法をいいます。

オーガニックコスメは有機栽培による植物を原料にして作られた化粧品を意味するため、肌や体に安全で優しいとされています。

日本では、有機栽培により作られたモノに対して、食品は、農林水産省が監督している「有機JAS認定」を受けることができます。農林水産大臣が定めた品質基準や表示基準に合格した農林物資の製品には、有機JAS認定マークがつけられます。

しかし、化粧品に関しては、国が管理・監督するオーガニックの認証機関がありません。

有機JASマーク
(有機JASマーク・画像は農林水産省サイトのスクリーンショット)


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■日本にオーガニックコスメの基準がない

海外の認証機関としては、国際有機認証機関「ECOCERT」や「BIOマーク」などがあります。各機関によって決められた基準に対してクリアした製品がオーガニックコスメの認証を受けられます。

ところが、日本には、国が管理するオーガニックコスメ認証機関がないため、各メーカーの判断によってオーガニックと謳うことができます。

ただ、日本では、「一般社団法人 日本オーガニックコスメティック協会(JOCA)」が、安心で安全なオーガニックコスメを普及する活動をしています。

JOCAは、「オーガニックコスメの基準」、「世界及び日本国内でのオーガニックコスメの考え方」、「化粧品の成分」についてわかりやすく説明しているので、参考になるでしょう。



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■オーガニックコスメはどう選ぶ?

では、日本でオーガニックコスメは買うときに、どのように選べばよいでしょうか。まずは、ECOCERTやBIOなどの認証を取得しているかチェックしてみましょう。

また、コスメに記載された成分表示や製造・販売しているメーカーのサイトを確認してみましょう。ポイントは以下の5点です。

① 石油が原料の合成成分を使っていないか?
② 動物テストを行っていないか?
③ 植物由来の原料のうち、何パーセントが有機栽培によるものか?
④ 遺伝子組み換え成分を使用していないか?
⑤ 合成防腐剤や合成着色料を使用していないか?


自分の肌や感覚にあったコスメで、日々の生活が楽しくなると良いですね。

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(文/森 伸恵(弁護士)

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